2017年05月03日
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残雪が多く残る中、春山登山を楽しむ
登山シーズンの幕開けを告げる森吉山の山開きが、5月3日(水)に行われ、市や山岳会関係者、県内外の登山愛好者などが参加し、今年一年の安全を祈願するとともに春山登山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1,454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山を望むことができます。山腹はブナ林、標高1,000メートルから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏から秋にかけて多くの高山植物が咲き誇ります。
この日は絶好の天気で、岩木山、男鹿半島、鳥海山、岩手山など、四方の景色がくっきりと見える中、山開きを心待ちにしていた登山愛好者が、旧森吉スキー場駐車場を出発。雪が多く残る中、参加者は山からの景色を楽しみながら一歩ずつ踏みしめ、一ノ腰(標高1,264メートル)を経て森吉神社までの約4キロを思い思いのペースで登りました。
午前11時から森吉神社で神事が行われ、北秋田市商工観光課の小笠原隆課長、森吉山岳会の森川鉄雄会長、米代東部森林管理署上小阿仁支所の仙北谷誠支署長、秋田県北秋田地域振興局地域企画課の木村高志主査、秋田県議会の北林丈正議員、秋田県山岳連盟の佐藤澄夫監事ほか、一般参加者を代表して千葉県から参加された男性が玉串を奉てんし、今年一年の無事故と安全を祈願しました。
玉串奉てんのあと、参加者を代表して小笠原課長が津谷市長からのメッセージを紹介し「昨年度森吉山は、青森県の八甲田、山形県の蔵王とともに日本三大樹氷としてPR活動を行い、さらには世界に誇る樹氷観光地宣言もした。このような活動をしたことで、多くの観光客が訪れるようになった。多くの高山植物が咲き誇る季節となり、花の百名山として多くの登山客を魅了してくれると確信している。今後も森吉山を大切にし、多くの人に訪れていただき、親しまれる山になるよう、関係各機関のご支援・ご協力をお願いする」などと呼びかけました。
神事のあと参加者は、景色を観ながら参加者同士で昼食をとり交流を深めたほか、山頂を目指したり、山スキーをしたりしながら、思う存分春山を楽しんでいました。