2017年05月17日
コンテンツ番号3621
救助隊との連携を深め、有事の際に備える
秋田県消防防災航空隊と北秋田市消防本部合同訓練が、5月17日(水)に合川中学校グラウンドで行われ、有事の際の安全かつ迅速な災害活動連携体制を確認をしました。
秋田県消防防災航空隊は、平成11年に発足し、基地は秋田空港内にあります。防災ヘリコプターの愛称「なまはげ」を保有し、北秋田市には約20分、秋田県内すべての地域に30分で到着することができます。機動力が高く、車両や人が立ち入ることができない場所でも救助・捜索活動ができることから、これまでも多くの実績を上げています。
訓練の開始にあたり、秋田県消防防災航空隊の嶋田俊英救助副小隊長は「今回の合同訓練の目的は、現場に生かすために行われるもの。訓練中に失敗があると思うが、その経験を有事の際に生かしてほしい」などとあいさつを述べました。続いて、北秋田市消防本部の田中正次長が「近年は、毎年森吉山周辺での救助事案が発生している。これから迎える遭難の多い時期に向けて、航空隊との連携を深めてほしい」などと隊員に呼びかけました。
このあと訓練に入り、要救助者の引継ぎ時の安全管理や要領を学んだほか、訓練ではじめて行われる、着陸が困難な際の低空ホバリングでの隊員投入訓練など、山岳遭難時を想定した訓練が行われました。
最後に行われた傷病者を航空隊がホイスト救助し、地上で待機する救急隊への引継ぎする訓練では、地上にいる救急隊員と上空にいる航空隊員が連携をとり、実際を想定した救助が行われていました。