2017年04月25日
コンテンツ番号3594
津谷市長が所信表明で市政運営の方針示す
平成29年北秋田市議会第1回臨時会が、4月25日(火)に議事堂で開かれ、3選を果たした津谷市長が所信を表明したほか、平成29年度一般会計補正予算などを審議、採決しました。
津谷市長は、再選後はじめての議会に臨み本会議の冒頭、所信を表明して3期目の市政運営あたり方針を示しました。
この中で津谷市長は「市長選挙は、無投票であったが故に身の震えるような責任の重さと、市民の期待に応えられるよう、市長の職務を全うしなければという熱い思いが身体の内から沸々と沸き上ってくるのを感じている」と自身の気持ちを表しました。
また、これまでの2期8年の市政運営の成果と反省を踏まえ「今後4年間の市政運営の指標として『人口減少時代への挑戦』を掲げ、北秋田市まち・ひと・しごと創生総合戦略の着実な遂行による『人にやさしい見守り・ぬくもりのまちづくり』を中心に取り組む」と強調しました。
そのうえで、具体的には「産業振興による仕事づくりと働く場の確保」、「移住・定住対策」、「少子化対策・子育て支援」、「新たな地域社会の形成」、「高齢者にもやさしい医療と福祉の充実」、「市民ファーストの推進」、「安全・安心で快適な暮らしやすい環境の整備」の7つの政策を挙げ、積極的に取り組んでいくことを説明しました。
さらに、平成17年の北秋田市誕生以降、市の人口はおおよそ年間600人減で推移しているとして「人口減少をくい止め、増加に転じさせることは、残念ながら現時点ではたいへん困難と言わざるを得ない状況であるが、北秋田市が将来自立した市として存続していくためには、地域を担う若い人たちの存在、若い人たちの力が必要である」とし、「農林業を基幹として、ブランド化や高収益化、販路拡大や特産品と観光産業の融合などは、まだまだ伸びしろがあり、他業種でも同様に発展の余地は残されていると私は確信している。また目覚めていない、様々埋もれている『種』を発掘し大きく育てる施策に取り組み20年、30年後の北秋田市の基礎・土台づくりに取り組む」と述べました。
最後に「若い方からお年寄りまで、北秋田市の市民で良かったと感じてもらえる市政の実現に誠心誠意取り組んでいく」と強い決意を示しました。
続いて、議案審議が行われ、専決処分の承認9件、北秋田市長、副市長及び教育長の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例案1件、平成29年度北秋田市一般会計補正予算案1件、報告2件、北秋田市教育委員会教育長の任命についてなどの同意案7件が上程されました。
このうち、平成29年度北秋田市一般会計補正予算(第1号)については、既定の予算額に2億5011万2千円を追加し、総額を236億4872万4千円とするもの。歳出の主なものは、北秋田市ふるさとPR大使制度事業として202万9千円、結婚支援事業として459万9千円、高度医療連携事業補助金として120万円、地域医療確保促進事業補助金として1000万円、商業振興子育て応援事業として1200万円、280メガヘルツデジタル同報無線システム整備事業として1億5472万1千円などを計上しています。
議員からは、デジタル同報無線システムの整備について「無線の280メガヘルツという周波数のメリットとデメリットは。今後配布する端末機の購入費は、配布の方法は有償か無償か」となどと質疑がありました。これに対し、市当局からは「280メガヘルツは、以前ポケットベルが使用していた周波数。FM波を利用した防災ラジオも検討したが、280メガヘルツの方が柔軟に使用できる。たとえば、こちらから防災情報を送る場合、FM波の場合は一度FM局に配信の依頼する必要があるが、280メガヘルツの場合は、こちらから自由に配信することができる。ラジオの単価は1台17500円で、配布後の費用負担については、無償貸与を基本に検討している」などと答弁しました。
三澤教育長は「とうとう最後の登壇の日を迎えました。これまでは、この場に立つ機会が少ないといいと思いながらも、あと2度と立つことができないことを思うと一抹の寂しさを感じます。教育長として、13年8カ月という実に長い期間を務めさせていただいたと感無量の思いがします。この間、教育長として何を成してきたのかと自問自答するに、堂々と胸を張ってこれを成し遂げたと答える自信はありません。反省することや後悔することのほうが多くあります。市長をはじめ、職場の多くの皆さんに支えられ、そして議員各位のご支持のもと、ようやくここまでたどり着けたと素直に思っています。心から深く深く感謝を申し上げます」などと感謝とお礼の言葉を述べました。
また「残されたわが人生を今後どのように過ごしていったらいいか、今のところ五里霧中ですが、規則正しい生活を心がけ、妻への感謝を忘れず、孫たちを愛し、北秋田市の子どもたちのさらなる成長を願いつつ、一市民として微力ではありますが、北秋田市の発展のために尽くしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願い申し上げます」などと述べました。
なお、臨時会に上程された議案等の採決結果は次のとおりです。
番号 | 件名 | 採決結果 | 備考 |
---|---|---|---|
承認第1号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第3号北秋田市市税条例の一部を改正する条例の制定について) | 承認 | 全会一致 |
承認第2号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第4号 北秋田市過疎地域自立促進のための固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定について) | 承認 | 全会一致 |
承認第3号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第5号 北秋田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について) | 承認 | 全会一致 |
承認第4号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第6号 北秋田市保育料条例の一部を改正する条例の制定について) | 承認 | 全会一致 |
承認第5号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第7号 平成28年度北秋田市一般会計補正予算第6号) | 承認 | 全会一致 |
承認第6号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第8号 平成28年度北秋田市簡易水道特別会計補正予算 第5号) | 承認 | 全会一致 |
承認第7号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第9号 平成28年度北秋田市下水道事業特別会計補正予算 第4号) | 承認 | 全会一致 |
承認第8号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第10号 平成28年度北秋田市阿仁合財産区特別会計補正予算 第2号) | 承認 | 全会一致 |
承認第9号 | 専決処分の承認を求めることについて(専決第11号 平成28年度北秋田市下水道事業特別会計への繰入について) | 承認 | 全会一致 |
議案第57号 | 北秋田市長、副市長及び教育長の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定について | 原案可決 | 賛成多数 |
議案第58号 | 平成29年度北秋田市一般会計補正予算(第1号) | 原案可決 | 賛成多数 |
同意第1号 | 北秋田市教育委員会教育長の任命について | 同意 | 賛成多数 |
同意第2号 | 北秋田市教育委員会委員の任命について | 同意 | 全会一致 |
同意第3号 | 北秋田市監査委員の選任について | 同意 | 賛成多数 |
同意第4号 | 北秋田市固定資産評価審査委員の選任について | 同意 | 全会一致 |
同意第5号 | 北秋田市綴子財産区管理委員の選任について | 同意 | 全会一致 |
同意第6号 | 北秋田市七日市財産区管理委員の選任について | 同意 | 全会一致 |
同意第7号 | 北秋田市大阿仁財産区管理委員の選任について | 同意 | 全会一致 |
同意された人事案は次のとおりです。(敬称略)
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
佐藤昭洋 | 58歳 | 北秋田市木戸石字屋布岱92番地 |
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
小林真 | 57歳 | 北秋田市花園町6番12号 |
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
中川真一 | 61歳 | 北秋田市鷹巣字北中家下66番地3 |
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
木村知剛 | 64歳 | 北秋田市下杉字小堤141番地 |
堀内一 | 60歳 | 北秋田市綴子字東館35番地4 |
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
佐藤與藏 | 67歳 | 北秋田市綴子字上野63番地3 |
畠山善一 | 65歳 | 北秋田市綴子字囲ノ内14番地 |
太田兵一 | 69歳 | 北秋田市綴子字糠沢中谷地247番地 |
野呂進 | 67歳 | 北秋田市綴子字大堤110番地1 |
藤島勝政 | 67歳 | 北秋田市綴子字田町65番地 |
工藤文一郎 | 79歳 | 北秋田市綴子字田中63番地 |
村上三雄 | 75歳 | 北秋田市綴子字古関133番地1 |
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
千葉一永 | 64歳 | 北秋田市七日市字山ノ上8番地1 |
長岐勝 | 59歳 | 北秋田市七日市字中畑囲ノ内10番地 |
堀部明博 | 68歳 | 北秋田市七日市字葛黒4番地 |
畠山鐵三郎 | 79歳 | 北秋田市七日市字三ノ渡66番地1 |
畠山 鐵男 | 68歳 | 北秋田市七日市字大沢86番地 |
布田忠雄 | 64歳 | 北秋田市七日市字品類渡28番地 |
岩本幸悦 | 61歳 | 北秋田市七日市字岩脇囲ノ内19番地 |
氏名 | 年齢 | 住所 |
---|---|---|
鈴木美千英 | 65歳 | 北秋田市阿仁幸屋渡字山根17番地 |