2017年03月03日
コンテンツ番号3588
どぶろくを活用した地域活性化を考える
第3回秋田県どぶろく研究交流大会が、3月3日に打当温泉マタギの湯で行われました。
第3回秋田県どぶろく研究交流大会(主催:マタギの里観光開発株式会社)が、3月3日(金)に打当温泉マタギの湯で行われ、県内の特定酒類製造者が一堂に会し、どぶろくを活用した地域の活性化について理解を深めました。
この研究交流大会は、平成26年に当市で行われた「第9回全国どぶろく研究大会」を記念し、その翌年から開催されており今回が3回目。
県内の特定酒類製造者が一堂に会し、どぶろくの持つ地域への波及効果や活用方法などについて意見・情報交換を行い、相互の理解を深め、地域の活性化を図ることを目的としています。
この日は、開会にあたり主催者を代表してマタギの里観光開発(株)の仲澤弘昭・代表取締役があいさつを述べ「今日はどぶろく特区の地域における疑問点や問題点を持ち寄りながら意見を交換し、有意義なものにしたいと考えている。交流会では第12回全国どぶろく研究大会で受賞した11銘柄のどぶろくも用意した。ぜひ、全国と県内のどぶろくを飲み比べるとともに、当社のくま鍋をはじめとする料理を楽しんでもらいたい」などと、参加者を歓迎しました。
引き続き、事例発表・情報交換が行われ、由利本荘市の(株)秋田ニューバイオファームの工藤由佳さんが、「地域に根ざした特産品を目指して」と題して事例発表をしました。この中で工藤さんは、どぶろくの製造の歩みとして「第6回全国どぶろく研究大会に出場して入賞、第7回には優秀賞を受賞し、あんがい簡単に入賞できると思っていたが、第9回の北秋田市開催の際に全国のどぶろくの数が増えているとともに、レベルが上がっていることを実感させられた。それから一から見直して翌年に優秀賞を受賞することができた」などと話し、また、どぶろくを活用した取組みとして、地域観光を意識したラベルの制作、地元の由利高原鉄道と連携して「どぶろく列車」を運行したことを紹介。最後に「今後は、どぶろくに興味がある方たちとの交流会などを開催し、身近に感じてもらえる取組みを行っていきたい。どぶろくを地域活性化の一つのアイテムとして活用し、地元を、そして秋田を盛り上げていきましょう」と呼び掛けました。
このあと、どぶろくコンテストや一般参加者も交えた交流会が行われ、来賓を代表して秋田県議会の北林丈正議員、北秋田地域振興局の水澤聡局長が、それぞれあいさつを述べたほか、虻川広見副市長が地元を代表して、参加者に歓迎の言葉を述べながら、どぶろくが交流人口の拡大と地域活性化につながることを願い乾杯を発声し、交流会が始まりました。
参加者は、県内7製造者8品目のほか、第12回全国どぶろく研究大会の最優秀賞「割烹さとう(京都府)の『鬼ババァー』」、「ふるさと弥栄振興公社『弥盛(青)』」をはじめとする優秀賞や入賞を受賞した11銘柄のどぶろくを飲み比べ、更なる高みを目指す者同士、意見を交わしながら交流を深めていました。
なお、県内7製造者8品目で競われた「どぶろくコンテスト」は、最優秀賞に(株)ニューバイオファーム〈由利本荘市〉、優秀賞に能代里山酒造〈能代市〉、審査員特別賞に石臼挽手打そば洸庵満月〈鹿角市〉が輝いています。