2017年03月11日
コンテンツ番号3583
思い出を胸に学び舎巣立つ
市立中学校5校の卒業証書授与式が、3月11日(土)に各校で一斉に行われ、卒業生が3年間の思い出を胸に学び舎を巣立ちました。
今年度の各中学校の卒業生は鷹巣中が100人、鷹巣南中43人、合川中32人、森吉中42人、阿仁中20人の合計237人。
このうち、鷹巣中学校(小笠原茂人校長、生徒数270人)では、卒業生や在校生、教職員、来賓、保護者など約400人が出席し、体育館を会場に式典が行われました。
式典では、はじめに小笠原校長が一人一人に卒業証書を手渡したあと「卒業生の皆さんが3年間で残した鷹中の伝統は、後輩がしっかりと受け継いでいきます。4月からそれぞれの道を歩む卒業生に『努力をあきらめるな』という言葉を送ります。これからの人生で、いくら努力しても目標が達成できなかったり、思うような結果がでないことが必ずあります。大事なことは、たとえ報われなくても、努力の過程や努力した事実は貴重な経験になり、その経験は必ず未来の自分の大きな力になるはずです。うまくいかない時は、まだまだ努力が足りないと考えて、努力を続けてください。意志あるところに必ず道は開けます。皆さんがこの世に生を受けてから、たくさんの方々に見守られて成長してきました。皆さんにとって一番大切な人は一番近くにいます。今日はぜひ大切な家族に、心のこもったありがとうの感謝の言葉を伝えてください。私たちは、いつも人とのかかわりの中で成長し、支え合って生きています。今皆さんの周りにいる人、これから出会う人を大切にしてください。私たち教職員も、すばらしい生徒に出会えたことを幸せに思い、今この時に感謝しています。卒業生の皆さん、さようなら、そしてありがとう」などと式辞を述べました。
続いて、来賓を代表して永井高道教育委員長、津谷市長、三澤真人PTA会長があいさつ。このうち、津谷市長は「この3年間で楽しかった出来事や苦労した出来事は、鷹巣中学校の生徒でなければできないこと。それぞれの思いはさまざまであると思うが、自分自身の夢や目標に向かって、焦らず努力を惜しまず頑張ってもらいたい。北秋田市は、夢や希望に向かって努力を続ける皆さんを、あたたかく見守って応援していく。皆さんが自分の可能性を信じて、大きく未来に羽ばたいていくことを心から期待している」などと卒業生の明るい未来に期待を寄せました。
このあとの送辞では、在校生を代表して片山優希さんが「私たちの心には、皆さんと歩んできた日々が鮮やかによみがえってきます。先輩たちからは、数えきれないたくさんのことを教えてもらいました。皆さんと、ともに過ごし、ともに歩んだことで、私たちは鷹中生として人間として成長することができました。全校生徒一人一人が活躍し、光を放ち輝く一年となりました。3年生の皆さん、鷹巣中学校での経験を人生の糧として、新たな道を切り開いて力強く歩んでください。私たち在校生は心から応援しています」などと感謝の気持ちを伝えました。
これを受け答辞では、卒業生を代表して加賀谷諒さんが「鷹巣中学校をすばらしい学校にしようと、ともに学び、ともに汗を流した在校生皆さんありがとうございました。皆さんの協力があってこそ、私たちは先輩方が築いた伝統を守ることができました。今日、皆さんに鷹中を託します。回りに支えてくれる仲間や先生方がいることを忘れずに、鷹中の伝統を守り、また新しい伝統を自分たちなりに作っていってください。私たち卒業生は、ともに過ごした日々を忘れず、3年間支えてくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに、新たな道を切り開いていきます」などと鷹中の伝統をしっかりと引き継いで、今後の決意を述べました。
最後には、卒業生が全員で「時の旅人」、「友」、「仰げば尊し」の3曲を心一つにして歌い上げ、全校合唱の鷹中賛歌「翼にのせて」では感極まって目頭を押さえる卒業生や保護者の姿もありました。式典のあと、卒業生や保護者は各クラスで担任や友人との最後の別れを惜しみ、3年間の思い出が詰まった学び舎を巣立ちました。