2017年02月21日
コンテンツ番号3560
佐藤絹子さん(脇神)が2部門で最優秀賞を受賞
JA鷹巣町(斉藤一志代表理事組合長)主催の「たかのすのげんこつ芋を喰う!とろろ飯と山の芋鍋コンクール」が、2月21日(火)に市民ふれあいプラザで開かれ、工夫を凝らした様々なとろろ飯と山の芋鍋料理が出品されました。
このコンクールは、JA鷹巣町の最重点野菜で、秋田県特産ブランド作物として生産されている「たかのすのげんこつ芋」のおいしさや魅力を地元市民に知ってもらい、家庭の食卓への普及や学校給食への活用など、地産地消と食育活動を推進することを目的としています。
同時に、このコンクールから商品開発がなされ、北秋田市内の飲食店で山の芋料理を提供してくれるようなメニューへの期待と「たかのすのげんこつ芋」の生産拡大を目指しています。
同JA管内では、昭和57年から作付けが始まり、JAの働き掛けで平成28年度は45戸の農家が13.5ヘクタールに作付けし、計71.5トンを出荷しました。75%は加工用として県外の業者に出荷しているほか、20%は市場を通じて販売、5%は贈答用などとして地場で消費されています。
知名度向上を図ろうと平成18年度から山の芋料理コンクールとして開催してきましたが、10年が経過し一定の成果を得たことから、今回は開催目的やコンクール名を一新。市内の飲食店で提供できるメニューを考案しようと、「とろろ飯」と「山の芋鍋」の部門を新設して開催しました。
今回のコンクールには、とろろ飯部門に7点、山の芋鍋部門に8点の合わせて15点が出品され、虻川広見副市長を審査員長に、全農や消費者の会、商工会、JAなどの関係者9人の審査員が審査にあたりました。
審査は、「見ばえ」(皿やどんぶりの盛りつけや鍋全体の外観など)、「食味」(食べた時の味、香り、食感など)、「アイデア」(独創性や創意工夫が感じられるもの)の3項目について、それぞれ10点満点で採点し、その合計点などで各賞を決定しました。
表彰式に先立ち、斉藤組合長が「山の芋の生産については、生産量も昨年度よりは伸びてきており、まだまだ伸び代がある農産物なので、生産規模を拡大していきたい。商品についても、今まで広報で紹介したものについては、それぞれ家庭などで作って食べていただいていると思うが、今回は地元の店に出してもらうことを重点に開催しているので、飲食店の人たちの参考になるようなレシピを紹介できればと考えている」とあいさつしました。
審査の結果、佐藤絹子さん(脇神、66歳)の「海鮮とろろ丼」と「山の芋たっぷりみそ鍋」が、両部門で最優秀賞を受賞しました。審査員からは、海鮮とろろ丼について「地味な食材に高級感を与えている」、山の芋たっぷりみそ鍋については「しょうゆベースの鍋が多い中で新しい味」と高い評価を受けました。JAは商工団体と協力して提供飲食店を探し、受賞作の商品化を目指すことにしています。
各賞の受賞者は次のとおりです。
とろろ飯部門
【最優秀賞】「海鮮とろろ丼」佐藤絹子さん(脇神)
【優秀賞】「とろろ飯」山内ユキエさん(向黒沢)
山の芋鍋部門
【最優秀賞】「山の芋たっぷりみそ鍋」佐藤絹子さん(脇神)
【優秀賞】「げんこつハンバーグ鍋」松尾あゆみさん(あけぼの町)
【アイデア賞】「げんこつカレー鍋」成田牧子さん(舟見町)
【審査員特別賞】「ふわふわつみれチャンコ」長岐直介さん(七日市)