2017年02月21日
コンテンツ番号3559
生徒同士の友情と絆を深める
秋田北鷹高校(佐藤清悦校長)と姉妹校協定を結んでいる台湾国立龍潭高級中学(鍾碧霞(ショウ・ヘキカ)校長)の一行36名が、2月21日(火)に秋田北鷹高校を訪問し、歓迎セレモニーや部活動体験などで交流を深めました。
台湾国立龍譚高級中学は、日本の高校にあたる学校で普通科、園芸科、食品加工科、機械科、電気工学科などがあり、約1400人が学んでいます。
両校の交流は、平成26年12月に、JNTO(日本政府観光局)事業で、龍譚高級中学の李恆霖(チョウ・ブンショウ)校長が秋田北鷹高校を視察したことがきっかけで、同じ農学系の学科があり特色が似ていることから、秋田北鷹高校に興味を持ち交流が始まりました。そして、平成27年2月に龍潭高級中学の生徒らが、日本教育旅行で秋田北鷹高校を訪れた際に「教育交流と将来の姉妹校協定締結に向けた覚書」を交わし、平成28年11月には、秋田北鷹高校の生徒らが台湾の龍潭高級中学を訪問し、姉妹校協定を締結しました。
この日の歓迎セレモニーでは、佐藤校長が「ようこそ秋田北鷹高校においでいただきました。皆さんを心より歓迎します。また、再会することができてとてもうれしいです」などと一行を歓迎し、「本日は、私たちがおもてなしの心で、皆さんと交流しすばらしい時を分かち合いたいと思っている。お互いの国の言葉や英語をコミュニケーションの手段として友好を温め、お互いの歴史や文化を学ぶことができることは、とてもすばらしいことであり、生涯忘れられない体験になると確信している。これからも姉妹校交流を継続し、学校同士だけでなく、個々の生徒のつながりも深めていきたい。この度の訪問が、両校の交流の大きな礎となることを願っている」などとあいさつをしました。
続いて、龍潭高級中学の鍾校長が「両校の交流を通して生徒たちが友好を深めることで、世界的な視野に立ちグローバル時代に対応した人材に成長することを願っています。秋田北鷹高校の皆さんをはじめ、北秋田市の皆さんの歓迎に厚くお礼を申し上げます」などと述べました。
さらに、来賓を代表して津谷市長が「昨年8月に龍潭高級中学を訪問した際には、心温まるおもてなしをいただき、心から感謝いたします。昨年11月に秋田北鷹高校と姉妹校協定が結ばれたことは、たいへんうれしいことで、今日皆さんと会えることを楽しみにしていた。今回は生徒同士の交流を通して、大いに日本の文化に触れ、世界一の大太鼓や世界遺産登録を目指す伊勢堂岱遺跡、森吉山での樹氷観賞やスキー体験など冬の北秋田を存分に楽しんで、すばらしい思い出をつくってもらいたい。そして、その感動をご家族や台湾の多くの方々に伝えてほしい。両校が教育、文化、スポーツなど幅広い交流を通して、お互いが成長しますます絆が強くなっていくことを願っている」などと今後のより一層の交流に期待を寄せました。
また、両校の生徒を代表して、秋田北鷹高校の新屋翔生徒会長が「両校の関係がますます発展してことを見据え、私たちが手と手を取り合っていくことで、末永く関わっていけることを心から望んでいます。今日は最後まで楽しんでください」などと呼びかけました。続いて龍潭生徒代表の劉祖彤(りゅう そとう)さんが「皆さんと会うことができて、本当にうれしいです。私たちに学習の機会を与えていただき、とても感謝しています。皆さんが台湾に来るときは、ぜひ私たちの学校を訪問してください」などと流ちょうな日本語であいさつしました。
このあと、両校生徒によるパフォーマンスが披露され、はじめに龍潭の男子生徒がテコンドーの演武を実演。多彩な足技で次々と板を割ると北鷹高校の生徒から歓声が上がったほか、星野源さんの「恋ダンス」を生徒全員で踊り会場を盛り上げました。これに対し秋田北鷹は、書道パフォーマンスや比立内駒踊り、吹奏楽の演奏を披露。このうち、書道パフォーマンスでは、巨大な紙に様々な大きさの筆を使って一気に書き上げる演技に、龍潭の生徒から大きな拍手が送られました。
両校生徒のパフォーマンスのあとは、佐藤校長と津谷市長が鍾校長とそれぞれ記念品を交換し、友好を深めました。このうち北秋田市からは、きりこ工房(岩谷裕代表)の桐で作った下駄の置物などが贈呈されました。
午後は、昼食交流会のあと、両校の学校の特色などを紹介し合ったほか、英語や書道などの授業体験、農場見学、部活動体験などを通して生徒同士の友情と絆を深めました。