2017年01月30日
コンテンツ番号3531
阿仁マタギ文化を全国にPR
(2017年1月30日)
北秋田市と株式会社ドリームリンク(村上雅彦 代表取締役)とのパートナー市町村連携協定締結式が、1月30日(月)に市役所本庁舎で行われました。
(株)ドリームリンクでは、昨年4月に秋田県から職員1人の派遣を受け、県と連携して県産品のブランド化や商品開発に取り組んでおり、その取組みの一環として、阿仁マタギのブランド化とジビエ流通を掲げ、阿仁マタギ文化をテーマとした「アンテナショップ居酒屋」の都内出店を予定しています。
このたびの協定は、そのアンテナショップ居酒屋をとおして、当市のクマ肉や山菜などの地場産品を使用したメニューを提供しながら、農林水産物の販路拡大や観光情報などの提供による誘客を連携して推進し、北秋田市の活性化を図ることが目的。主な内容は、「食材の提案と活用」、「農産物等の産直システムの構築」、「阿仁マタギの伝承や認知度の向上」、「首都圏で開催されるイベント等の情報発信」、「県人会の交流や活動推進」などを連携して取り組むこととしており、店舗の運営に要する経費は(株)ドリームリンクが負担し、北秋田市はその運営に必要な、食材や観光の情報を紹介します。
この日の締結式では、津谷市長と村上代表取締役が、それぞれ協定書に署名して握手を交わし、このあと津谷市長は「ただいま協定を締結させていただき、たいへん心強く思うとともに、締結に際して尽力くださった関係者の皆さんに感謝申し上げる。当市にはマタギ文化のほか、森吉山や内陸線、綴子大太鼓、伊勢堂岱遺跡など、全国に誇れるものがたくさんある。本日の締結を契機に、より一層連携を強固なものにし、首都圏をはじめ全国に北秋田市を発信していきたい」などとあいさつ。
つづいて、村上代表取締役は「マタギ文化は、秋田の大切な文化であり財産であるが、阿仁が発祥であることが知れわたっていないと感じている。東京都内では、クマ肉や鹿肉を使ったジビエのお店がブームになっており、秋田阿仁のジビエをブランド化するため、クマ肉を使った新しい鍋の開発も考えている。マタギは継承の問題などもあるようだが、この貴重な文化を絶やしてはいけないし、むしろ盛り上げていかなければならないと思っている」などと、マタギ文化に焦点を当てた思いを述べ、最後に「精一杯、北秋田市のために頑張ります」と決意を述べました。
ドリームリンクのアンテナ居酒屋は、県内では由利本荘市に次いで2例目。店舗については、銀座にある既存の店舗を改修するか、新たな店舗にするか検討中で、既存の店舗を活用する場合には、早ければ4月頃にオープンできる見通しです。