2018年12月13日
コンテンツ番号3520
劇と講演で認知症の理解を深める
(2018年12月13日)
認知症をテーマとした北秋田市民公開講座が、12月13日(木)に文化会館で行われ、約500人が参加して認知症について理解を深めました。
この日の公開講座は、「合川にわか劇団華組」を招き、北秋田市地域医療連携センター運営協議会認知症部会、秋田県認知症疾患医療センター医療法人久幸会たかのす今村クリニック、市と市教育委員会が共催して開催されました。併せて、市内の高齢者大学の講座の一環として合同で開催されました。
はじめに、主催者を代表して北秋田市地域医療連携センター運営協議会の神谷彰会長が「この公開講座を開催できることは、地域包括ケアシステムを構築していくうえで意義のあること。認知症は4人に1人がかかると言われており、たいへん身近な疾患で、誰もがかかり得る病気である。今日の公開講座を通して、認知症の知識を深めてほしい」などとあいさつしました。
公開講座は2部構成で行われ、第1部は「合川にわか劇団華組」による「そばにあるヌクモリさびしさも晴れになる」と題した寸劇を行いました。
「合川にわか劇団華組」は平成6年に旧合川町と社会福祉協議会の職員有志で結成され、高齢化の進む地域の課題を織り交ぜたコミカルな劇で、合川地区を中心に人気を博しています。今回は、高齢化により以前よりも家に引きこもりがちになってしまうという身近な問題をテーマに、方言を交えてリアルかつコミカルに公演し、参加者は笑いながらも、認知症や地域のつながりの大切さなどについて理解を深めていました。
つづいて、第2部では、たかのす今村クリニックの今野直樹院長が「認知症の症状と治療について」と題した講演を行いました。この中で今野院長は「認知症とは、生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退、消失することで、日常生活、社会生活を営むことができない状態」などと、認知症の種類を挙げながら病状や治療法などについてMRI画像を用いながらながら解説。認知症診療の手順や認知症疾患医療センターの役割などを説明しました。参加者は今村院長の講演に聴き入り、認知症についての知見を広げました。