2018年12月25日
コンテンツ番号3509
消防防災の課題を意見発表
(2018年12月25日)
第42回消防職員意見発表秋田県大会予選会が、12月25日(火)に北秋田市消防本部で行われ、消防士6人が日ごろの職務の課題などについて意見を発表しました。
意見発表大会は、消防職員が業務に対する提言や取り組むべき課題等について、自由に発表し、消防業務の諸問題に関する一層の知識の研さんや意識の高揚を図ることを目的としています。発表は「消防防災に関するもの」をテーマに1人5分以内とし、発表内容のほか意見性や発表力が審査の対象となります。
大会では、6人の消防士が意見を発表。このうち最優秀賞に選ばれた消防署の佐藤光世消防副士長が「火災に関する警告表示」と題して意見を発表しました。佐藤消防士は、たばこの火が原因による火災が全国で数多く発生しているとして「たばこには、消し方や火災の危険性を記すものが何一つ書かれていない。たばこ火災がなくならない原因はここにあった」などと問題提起し、「たばこを安全に楽しむためにも、火災の危険性と安全な消火方法をたばこを手にとった人の目につくところに記す必要がある。たばこのパッケージに、火災に関する警告表示を掲示することで、喫煙者の目に留まり防火意識の向上につながる」など対処方法を提案しました。そのうえで「この掲示は、必ずたばこ火災の抑止力につながる。このパッケージを見ることで変わる人がいる、守れる未来がある。この発表までの間にも、たばこ火災は発生し多くの被害を出している。火災のことを誰よりも思う消防職員として、これほど悲しいことはない。火災を起こさず幸せであってほしい、この消防職員の思いを届けたいパッケージにのせて」などと発表しました。
このあと、審査結果の発表と表彰式が行われ、中嶋誠消防長が「いずれの発表も皆さんの職務に対する決意や思い、災害現場などの経験から感じたことを発表され、すばらしい内容で安心安全を確立するためのヒントが備わっていたように感じた。また、最優秀賞に選ばれ県大会に出場する佐藤消防副士長は、今後ますます発表力を磨いて、これまでの成果を発揮してもらいたい」などと講評しました。
なお、最優秀賞に選ばれた佐藤消防士は、2月15日に秋田市で行われる県大会に出場します。
賞 | 氏名 | 所属 | 演題 |
---|---|---|---|
最優秀賞 | 佐藤光世 消防副士長 | 消防署二部 | 火災に関する警告表示 |
優秀賞 | 齊藤卓弥 消防士 | 消防署一部 | 心臓発作を起こすなら北秋田市で |
優秀賞 | 齋藤将太 消防士 | 森吉分署 | 耳を澄まして |
優秀賞 | 堀部駿輝 消防士 | 阿仁分署 | 備えあれば憂いなし |
優秀賞 | 松橋皇成 消防士 | 上小阿仁分署 | その日のためにも |
優秀賞 | 石川功太 消防士 | 合川分署 | 意識してもらえるように |