2018年12月26日
コンテンツ番号3508
高校生と市長が北秋田市について語り合う
(2018年12月26日)
市のまちづくりや行政課題などについて市民と語り合う「第2回市長と語ろう!タウンミーティング」が、12月26日(水)に市民ふれあいプラザで行われ、北秋田市に生まれ育った高校生10人がトークディスカッションを通して市長と意見を交わしました。
「市長と語ろう!タウンミーティング」は、これまで旧町ごと4会場で行われていた「移動行政懇話会」の内容や名称を見直し、市民に市政をより身近に感じてもらえるように、市民と市長が直接対話することを重視した意見交換会です。
今回のテーマは「高校生と語る北秋田市について」。秋田北鷹高から6人、大館鳳鳴高から2人、能代高から2人の計10人の北秋田市に生まれ育った高校2年生が、今後のまちづくりに反映させるため、当市に対して考えていることや感じていることを率直に話し合いました。
開会にあたり、津谷市長は「本日は当市で生まれ育った高校生10人に参加してもらい、日常生活の中で皆さんが日頃感じることや望むことなどを教えてもらいたい。行政の施策は、大人の目線で考えているものが多い。皆さんがたくさんの意見を出すことによって、自分たちだけでなく、次の世代にとっても有意義な施策が展開できると思っている。本日は、気楽に当市に対する意見を述べてもらいたい」などとあいさつしました。
続いて、高校生10人がそれぞれ自己紹介をしたあと、県北の若手農家グループ「トラ男」のプロデューサーで「シェアビレッジ」の村長である武田昌大さんがコーディネーターとして参加し「北秋田市に住んでいて思うこと」「どんな仕事がしたいか・自分の仕事に求めること」「18歳を迎えるにあたり思うこと」の3つをテーマに、トークディスカッションが行われました。
このうち、トークテーマ「北秋田市に住んでいて思うこと」では、「みんながあいさつをしてくれて地域との関わりが深いと感じる」「駅前のシャッター街が目立つので何かに活用できないか」「廃校となった学校をアスレチックに改修し活用すべき」「ハローキティだけでなく、もっと当市のキャラクターを活用するとにぎやかになるのでは」といった意見や提案が出されました。
最後に、テーマに係わらず意見や提案がなされ、高校生は市長を身近に感じながら市政について語り合いました。
この日は高校生だけでなく、一般傍聴席で参加している市民から意見を述べてもらうなど、来場者参加型の活発なディスカッションが行われました。
トークテーマに対する主なディスカッションの内容は次のとおりです。
北秋田市に住んでいて思うこと
【高校生】
「みんなあいさつをしてくれて地域との関わりが深いと感じる」「シャッター街が目立つが空き店舗を上手く活用できれば活気がでるのでは」「廃校となった学校をアスレチックなどに改修し有効活用すべき」「ハローキティだけでなく、もっと当市のキャラクターを活用するべき」「何をするにも市外に出ていかなければならない」「カラオケや喫茶店があればいい」「高校生の財布に優しいお店が欲しい」
【市長】
店を開けていないのには、それぞれの事情がある。シャッター街への対策として行政ができることは限られているが、家賃補助などできる限りの支援はやっていきたい。ハローキティに関しては、人気キャラクターを身近に感じてもらい、市民が当市に愛着を持ってもらえればとの思いで事業を行っている。また、ハローキティは海外の方に大人気であり、インバウンド向けの意味も込めてこのキャラクターを採用した。ハローキティだけでなく、それぞれのキャラクターを活かす方法も考えたい。また、高校生が友達と何かを一緒にやったりお話をしたりする場所は当市には少ないと感じる。
どんな仕事をしたいか・自分の仕事に求めること
【高校生】
「放射線技師になりたい」「人と係わってものづくりする仕事に就きたい」「栄養士になりたい」「医者になるために勉強している」「コミュニケーションが取れる仕事に就きたい」「具体的に決まっていないが、地元に貢献できる仕事に就きたい」「美容師になりたい」「趣味に関係する仕事に就きたい」「人命救助に係わる仕事に就きたい」「理学療法士になりたい」
【市長】
皆さんの意見を聴いてうれしかったことは、人のためになる仕事を希望する人が多かったこと。希望する職業になるためには、明確な目標が必要。明確な目標があれば、どんな方法であれ必ず道は開けてくるので、夢に向かって頑張ってもらいたい。また、今は起業する人に金融機関や行政が支援してくれる時代。一つのことに捉われずに何でもやれることが若者の特権でもあるので、頑張ってもらいたい。
18歳を迎えるにあたり思うこと
【高校生】
「自分たちにも投票権が与えられるので、若い人の意見が政治に反映されるのでは」「投票権を与えられても、高齢者が多いので若い人の意見が反映されないのでは」「選挙に立候補している人の公約がわかりにくいので投票しづらい」「同じ高校3年生でも投票権がある人とない人がいるので不平等だと感じる」「もっと選挙を身近に感じることができるようにしないと若い人は投票に行かないと思う」「高校を卒業していないのに成人を迎えても実感がない」「すべての行動に責任が伴うと感じる」「投票する人が興味を持てる公約を掲げて欲しい」
【市長】
自分が18歳の時は選挙に興味を持ってなかった。18歳で選挙権を与えられても、正直誰に投票したら分からない状態だと思う。例えば、市の広報などを見てみて、市がどのようなことをやっているのか、やっていることが自分たちの感覚とずれていると思うことがあるはず。そう思った時に、自分の意見をどうやって伝えていくかと考えることが選挙の始まりだと思う。そこから候補者の中から自分の意見と同じ人がいないか探したり比較するなどして関心を持ってもらいたい。ただ、政治や行政に携わっている人たちが、若い人たちに仕組みを分かりやすく教えてあげる必要があると感じる。他人の意見に流されず、自分で考え判断できるよう、色んな情報を貪欲に集めてもらいたい。皆さんの意見を聴いて、とても頼もしいと感じた。