2018年11月03日
コンテンツ番号3502
為三の名曲を未来に歌い継ぐ
(2018年11月3日)
第13回浜辺の歌音楽祭が、11月3日(土)に北秋田市文化会館で開催され、市内の小中学生やコーラスグループが成田為三の楽曲や趣向を凝らした合唱曲を発表し、美しい歌声を響かせました。
同音楽祭は、『浜辺の歌』をはじめ優れた童謡や歌曲などを数多く作曲し、日本を代表する作曲家として知られる米内沢出身の成田為三(1893年-1945年)を顕彰するとともに、歌声のあふれる活気あるまちづくりにつなげることを目的として、平成18年から開催されており、今回が13回目。今年は小中学校やコーラスグループなど19団体、約760人が出演しました。
開会セレモニーでは、成田為三作曲の「浜辺の歌」と「北秋田市民歌」を参加者全員が合唱。つづいて主催者を代表して佐藤教育長が「成田為三先生を顕彰する活動として始めた市民参加型の音楽祭も13回目を迎え、これまで延べ9000人の皆さんが歌声を響かせてきた。成田先生の作品を郷土の誇りとして歌い、未来に引き継いでいくことが、北秋田市民の義務でもあると感じており、この音楽祭もその機会の一つです。今日は、皆さんが毎日練習を重ねてきたさまざまな曲を心を込めて歌い、成田先生の作品、音楽と合唱のすばらしさを分かち合う一日としましょう」などとあいさつを述べました。
このあと、ピアニスト斎藤洋氏の記念演奏が行われました。斎藤氏は、武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ科を経て、同大学院音楽研究科を修了。1985年に東京でリサイタルを開催し、87年より秋田市で12回のリサイタル、3回のデュオリサイタル開催のほか、多くのコンサートに出演しています。また、2002には中国遼寧省でリサイタルを開催したほか、2005年から11年に8回開催された、アトリオン・ピアノフェスティバルでは、音楽プロデューサーを務め、6台のピアノを用いたさまざまな形態のアンサンブルを演奏しました。秋田県芸術選奨、木内音楽賞などを受賞しており、現在は日本赤十字短期大学非常勤講師、秋田カルチャースクール講師として活躍しています。
記念演奏では「トライメライ(シューマン)」や「ワルツ 変ニ長調 作品64-1「子犬」(ショパン)」、「浜辺の歌変奏曲(成田為三)」など4曲を演奏し、繊細な音色と旋律で聴衆を魅了しました。
この日のプログラムは午前・午後の2部構成。午前の部では、前田小学校が「With You Smile」、「みんながみんな英雄」の2曲を声高らかに合唱したのを皮切りに、各団体が2曲から3曲を披露したほか、曲に合わせた振り付けなどを加えた趣向を凝らした合唱の発表もあり、各団体とも心を一つにして美しいハーモニーを響かせました。
番号 | 団体名 | 曲目 |
---|---|---|
1 | 前田小学校 | With You Smile/みんながみんな英雄 |
2 | 大阿仁小学校 | セミ/ありがとうの花 |
3 | はまべのうたキッズ | 赤い鳥小鳥/うたえばたのし スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス |
4 | 阿仁合小学校 | 帰りの会のサンバ/サークルゲーム |
5 | 米内沢小学校 | 浜辺の歌/明日はきっといい日になる |
6 | 鷹巣中学校 | 道/輝くために |
7 | 合川小学校 | ビリーブ/合川町民歌 |
8 | 鷹巣小学校 | ふるさと/Believe |
9 | 浜辺の歌音楽館少年少女合唱団 | かなりや/ほらね、 |
10 | 鷹巣中央小学校 | もみじ/Smile Again |
11 | 森吉中学校 | ぜんぶ/モルダウ |
12 | 秋田声楽研究会混声合唱団 | 混声合唱のためのヒットメドレー COLORS カラーズ 野ばら/木綿のハンカチーフなど |
13 | 鷹巣東小学校 | 天使の羽のマーチ/BELIEVE |
14 | 鷹巣混声合唱団 | 糸/混声合唱組曲「水のいのち」より |
15 | 鷹巣南中学校 | 風をみつけて/想い出がいっぱい |
16 | コール・もりよし | 鳥の宅急便屋さん/満月/砂漠 |
17 | M・M・C | 鳥メドレー 赤い鳥小鳥~ことりのうた~浜千鳥~かなりや |
18 | 秋田声楽研究会カント・アムゼル 女声合唱団る・それいゆ |
女声合唱とピアノのための組曲「桜のはなびらのように」 レモンイエローの夏 女声合唱とピアノのための「世界の女たちよ」 花こそは心のいこい |