2018年11月04日
コンテンツ番号3501
世界遺産登録に向けて意見発表
(2018年11月4日)
伊勢堂岱遺跡ジュニアシンポジウムが、11月4日(日)に市民ふれあいプラザで行われ、ジュニアボランティアガイドが今年の活動の経過や意見発表を行い、ボランティアを通して感じたことや意見を発表しました。
伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアガイドは、ふるさとが誇る伊勢堂岱遺跡への興味関心を高め、体験的実践を通して遺跡への愛着心を醸成するとともに、世界遺産登録推進の一助となることを目的として、平成27年に鷹巣地方史研究会と市教育委員会の共催で設立されました。今年度は、小学生3年生から高校2年生までの40人が登録し、遺跡の現地ガイドをはじめ、伊勢堂岱縄文館での案内も行っています。
この日のシンポジウムでは、はじめに北秋田市教育委員会の佐藤昭洋教育長が「今年の4月から10月に伊勢堂岱遺跡を訪れた方は7,999人で、昨年よりも約1,500人多かった。伊勢堂岱遺跡が世界文化遺産候補に選ばれたこともあるが、ジュニアボランティアガイドの活動がより多くの方々に知られた結果、増えたのだと思う。伊勢堂岱遺跡の素晴らしさをたくさんの方々に発信していくために、今後私たちがどのような活動をしていけばよいのかを会場の皆さんと一緒に考える時間になればと思う」などとあいさつ。
続いて、ジュニアボランティアガイドを代表して中嶋杏莉さん(秋田北鷹高1年)が「今年の活動を振り返って最もうれしかったことは、北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群が、国内推薦候補に選ばれたことです。世界遺産登録までには、まだ少し時間がかかりそうですが、大きな前進と言えます。また、今年は遺跡現地をガイドすることができ、大勢のお客様を案内することができました。今日は、私たちが取り組んできた活動内容や、ガイド体験、遺跡に寄せる想いなどを発表しますので、最後までお聞きください」などとあいさつをしました。
このあと、原田夏南さん(合川小5年)と梶原春華さん(綴子小5年)が、鮭の稚魚を放流したカムバック縄文サーモン事業や4月下旬から5月上旬の大型連休と8月の夏休みにおこなったガイド活動など、今年度の活動内容を報告。さらに、嵯峨遙椛さん(城西小5年)と畠山透弥さん(鷹巣小6年)が、管外視察研修で岩手県御処野遺跡を訪れた際に、遺跡を案内してもらった御処野愛護少年団との交流会の活動を報告しました。
また、仲村悠花さん(綴子小6年)と米村海希さん(綴子小6年)が、ガイドをおこなったお客様に協力していただいた5段階評価のアンケート調査の集約結果を発表し、「最もよかった」と「よかった」の上位2項目が全体の99%と、高い評価をしていただいたことを報告しました。
最後に、鷹巣地方史研究会の中嶋俊彦さんと北秋田市教育委員会の榎本剛治主査をコメンテーターに、ガイド6人が意見発表を行い、このうち、佐藤凛さん(綴子小6年)は「私がガイドしたお客様のアンケートに一番書かれていたことは、『もっとたくさんの人たちに伊勢堂岱遺跡のことを知ってもらうことが大切』です。そのためには、SNSなどを利用して積極的に情報発信をしたり、遺跡のグッズを開発するなど、もっと遺跡の存在を広く発信していくことが必要だと感じました。ガイド活動を通して遺跡の素晴らしさを知り、世界遺産に登録したいと強く思うようになりました。同じ目標を持つ仲間たちやたくさんの人たちとの出会いを大切にし、その想いの輪を広げていくことで世界遺産への道筋が見えてくると思います」などとガイド活動を通して感じたことや思ったことを発表しました。
伊勢堂岱遺跡ジュニアシンポジウム
進行
- 佐藤笑夢(鷹巣中3年)
- 機器操作 井上樹紀(鷹巣南中3年)
ジュニア代表あいさつ
- 中嶋杏莉(秋田北鷹高1年)
本年度の活動報告
- 活動の経過
- 原田夏南(合川小5年)
- 梶原春華(綴子小5年)
- 嵯峨遙椛(城西小6年)
- 畠山透弥(鷹巣小6年)
- 仲村悠花(綴子小6年)
- 米村海希(綴子小6年)
意見発表
- 「ガイド活動から学んだこと」 櫻田凪砂(合川小5年)
- 「今、私達ができる事」 佐藤 凛(綴子小6年)
- 「心を込めて、笑顔でガイド」 田村緋咲(鷹巣東小6年)
- 「私の夢」 吉田美優(合川小6年)
- 「私のガイド体験」 伊東悠愛(鷹巣中1年)
- 「伊勢堂岱遺跡の魅力」 九嶋莉那(鷹巣南中3年)