2018年11月17日
コンテンツ番号3494
日頃の練習の成果を披露
(2018年11月17日)
第20回子どもたちの伝承芸能合同発表会が、11月17日(土)に阿仁ふるさと文化センターで行われ、4団体の子どもたちが、これまで励んできた伝承芸能活動の成果を披露しました。
この発表会は、青少年育成北秋田市民会議(中嶋俊彦会長)が、平成11年から取り組んでいる事業で、伝承芸能に取り組んでいる子どもたちを激励し、郷土に対する誇りを持たせるとともに、子どもたちの健全な成長を願うことなどを目的として毎年開催されており、今回が20回目。
同会議では、ボランティア活動の一環として、市内の福祉施設利用者を招待し、交流と慰労の場を創出することも目的としており、この日は市内の福祉施設5か所の利用者約40人が招待されました。
開会式では、主催者を代表して中嶋会長が「阿仁には各地区に伝承芸能がしっかり残っている。子どもたちは今現在もそれぞれの学校で伝承芸能を習っているが、一般に向けて発表する機会がなかったため、子どもたちに発表する機会を増やすためにもこの会を開催している。ただ発表するだけではなく、福祉施設の方を招いて交流も行う。演示だけではなく、地域とのつながりも大切にしたい」などとあいさつしました。
続いて、来賓を代表して佐藤教育長が「本市のみならず、県内において民俗芸能の若い担い手が減り、存続が危ぶまれている状況にある。今年度本市では、たくさんのこどもたちが地域の方々と練習した民俗芸能を、学習発表会や学校祭などで披露した。各地域の民俗芸能を若い世代へ継承する活動を通して、子どもたちが地域の方々とコミュニケーションを取り、故郷を愛する心を育むことにつなげたい。この会を通じて、子どもたちの故郷に対する思いがますます強くなり、福祉施設の方との交流が深まることを願っている」などと述べたあと、公益社団法人青少年育成秋田県民会議の三浦基会長からのメッセージが読み上げられました。
この日は、阿仁からめ節、荒瀬田植え踊り、比立内獅子踊り、根子番楽の4芸能が披露され、詰めかけた観客からは、子どもたちの元気あふれる演舞に「めんこいな、上手だ」などと感心の声があがりました。いずれの団体の発表のあとには、惜しみない拍手が会場にいっぱいに広がりました。