2018年11月23日
コンテンツ番号3491
息合わせバチさばきも軽快に
(2018年11月23日)
北秋田祇園太鼓連絡協議会主催の第28回北秋田祇園太鼓審査会(第30回発表会)が、11月23日(金)に文化会館で開かれ、市内の小学生が練習の成果を競い合ったほか、中高生や一般の太鼓愛好グループが力強いバチさばきと迫力ある太鼓の響きで観客を魅了しました。
北秋田祇園太鼓は、昭和60年に旧鷹巣町が推進した「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会青年部が北九州市の「小倉祇園太鼓」にならい取り組みを始めました。各小学校への和太鼓の配置とともに子どもたちへの指導が行われ、鷹巣祇園太鼓振興会が結成されました。活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けてきました。このあと、振興会発足30年の節目に設立から携わってきた今立明代表が後進に道を譲るとして勇退し、北秋田祇園太鼓連絡協議会が新たにスタートしました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラと呼ばれるスリ鉦をリード役に「ドロ打ち(表)」と「カン打ち(裏)」の2人が独特のリズムを繰り返し叩き合うもので、素朴でありながら伝統の重みを感じさせる打法は和太鼓の原点といわれています。
この日、審査会の開会にあたり武藤多代子代表が「4月から子どもたちが一生懸命に練習を重ねてきた。審査会を通して、その成果を見て聞いて楽しんでもらいたい」とあいさつ。また、来賓を代表して佐藤教育長が「北九州の祇園太鼓が北秋田に根付いて30年以上になり、初期の指導者から子ども、孫に広がって受け継がれている。また一つの新しい歴史ができてきたと感じている。今日は皆さんの演技を楽しみにしている」などと出場者を激励しました。続いて、鷹巣中、鷹巣南中、合川中、秋田北鷹高校有志等による八丈太鼓の演奏でオープニングを飾りました。
審査会には市内の小学校から、2人一組で演技する個人演技の部に11組、団体演技の部に6団体が出場。バチさばきや力強さ、リズム感、チームワークなどの項目が審査され、白や黄などそろいの法被に身を包んだ児童たちは、これまでの練習の成果を発揮しようと真剣な表情で太鼓を打ち込み軽快なリズムを響かせていました。
また、合川新生園祇園太鼓チームと阿仁祇園太鼓チームが特別出演したほか、発表会の第30回を記念し、スペシャルゲストとして出演した鷹巣小学校の6年生50人が「鷹っこばやし」を披露し、息の合った演技で会場を盛り上げました。最後は、出演者全員が参加しての100人打ちの合同演奏が披露され、迫力ある太鼓の響きに会場からは大きな拍手が送られました。
※審査会の結果は次のとおり
部門 | 各賞 | 受賞者・団体 |
---|---|---|
個人の部 | 最優秀賞 | 九嶋幸來・藤嶋愛花(鷹巣小学区) |
優秀賞 | 栗原温菜・中川心結(鷹巣小学区) | |
団体の部 | 最優秀賞 | 鷹巣小学区 |
じゃんがらとの調和賞 | 鷹巣南小学区 | |
チームワーク賞 | 米内沢・阿仁合・前田小学区 | |
礼儀作法賞 | 合川小学区 | |
バチさばき賞 | 鷹巣東・綴子小学区 | |
リズム感賞 | 鷹巣中央小学区 | |
小倉祇園太鼓・藤江龍夫賞 | 三澤光信・笹原汐苑(高校・一般) | |
楽しかったで賞 | 合川新生園祇園太鼓チーム | |
生涯学習奨励賞 | 阿仁祇園太鼓チーム | |
感謝状 | 鷹巣小学校(鷹っこばやし) |