2018年10月06日
コンテンツ番号3481
北秋田の魅力を満喫
(2018年10月6日)
秋田流教育・子育て体験ツアーが、10月6日(土)から8日(月)に市内各所で行われ、東京都内から参加した3組6人の親子が、北秋田の教育留学事業や子育て支援体制の状況などに理解を深め、北秋田暮らしを満喫しました。
この体験ツアーは、地方移住に関心のある子育て世代や田舎暮らしを検討している若者夫婦を対象に、全国学力テストでトップレベルを記録し続けている秋田流教育を体験できる教育留学事業の紹介や酪農体験、郷土料理作り、先輩移住者との交流を通して、北秋田市の食や自然、観光、子育て環境、働きやすさ、暮らしなどの魅力を体験してもらうことで、北秋田市への移住・定住の動機付けを図ることを目的に行うものです。
この日、市役所本庁舎で行われたオリエンテーションでは、三沢総合政策課長が「ようこそ北秋田にお越しいただいた。皆さんには3日間にわたり、北秋田の教育・子育て環境を中心に見てもらうほか、さまざまな体験活動も準備している、存分に北秋田を楽しんで満喫してもらいたい」などと参加者を歓迎しました。
このあと、あいかわ保育園の木の温もりが感じられる保育室やホール、合川小学校の明るく開放的な教室や図書室などを見学し、それぞれの施設の概要や子育て支援体制の状況、小学校の教育目標や課題解決型の授業、家庭学習の定着の取り組みなどの説明を受け、良好な子育て環境と秋田流教育の一端に触れました。
合川小学校では、小笠原教育次長が「北秋田市には、小学校10校・中学校5校があり、1828人の児童生徒が学業やさまざまな体験活動に取り組んでいる。合川小学校は、4つの小学校が統合されて誕生した学校で、市内では一番新しい小学校となる。教育環境を見てもらったあとには、教育留学事業の紹介もあるので、今後の参考にしてほしい」などとあいさつしました。
また、合川学童研修センターでは地域おこし協力隊の米倉信人さんが、北秋田市の自然や食、文化など北秋田暮らしの魅力を紹介したあと、北教育事務所の辻永佳樹社会教育主事が、滞在期間を自由に決めることができ、秋田の探求型授業を体験できる「オーダーメイド型留学」や夏休みや冬休みに自然豊かな秋田で学ぶことができる「短期チャレンジ留学」の内容や成果を説明しました。
参加者からは「遠方から留学している児童は、両親が秋田の教育に魅了されて来ているのか」、「学校が終わった後に、ここで家庭学習に取り組むと思うが、わからないところは誰に教えてもらえるのか」、「シンガポールやインドの方は、どのような理由で参加されているか」などの質疑があり、辻永主事は「両親が秋田の教育を受けさせたいと希望されている。併せて、児童もやってみようという気持ちで参加している。また、短期チャレンジ留学を経験して、長期留学に参加する児童も多くいる」、「教員2人体制でサポートしている。都会は与えられた宿題が多いが、秋田では自分でなにを学習するのか決めて、自主学習に取り組むよう指導している」、「シンガポールの方は、両親とも日本人で子どもがインターナショナルスクールに通っている。海外生活が長いため日本の教育を体験させたいとの理由で参加したもの」などと答えました。
翌7日は、コミュニティスペース阿仁合コミューンで、石に絵具で好きな絵を描いて街のどこかに隠したり見つけ出したりして遊ぶ「WA ROCK(ワロック)」の石の絵付けを体験したほか、阿仁合公民館ではきりたんぽ作りに挑戦し、自身の手でご飯を捏ねて作ったきりたんぽに甘味噌を付けて、みそ付けたんぽを完成させて、秋田の郷土料理を堪能しました。さらに、今年4月に横浜市から北秋田市に家族で移住した、地域おこし協力隊の高橋了介さん、彩子さん夫婦が先輩移住者として、移住までの経緯や気持ちを伝え参加者と交流しました。
8日は、県立北欧の杜公園の散策や遊具で楽しんだほか、北秋田市民病院や市内商業施設を見学し、北秋田の暮らしに理解を深めました。