2018年09月25日
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本州産クマゲラ研究会が図録10冊を寄贈
(2018年9月25日)
NPO法人本州産クマゲラ研究会(藤井忠志理事長)が、9月25日(火)に市役所を訪れ、同研究会の調査記録をまとめた「図録クマゲラ」10冊を北秋田市へ寄贈しました。
「図録クマゲラ」は、一般の方にクマゲラの生態を認識してもらうことを目的に同研究会が出版しました。出版にあたっては、自然環境保護活動をしている市民団体などを支援する一般財団法人セブンイレブン記念財団の助成を活用し1,000冊制作しました。A4版160ページのフルカラーで、会員らが撮影した写真や調査資料などをまとめた同研究会の集大成となっています。また、クマゲラについての解説と鳴き声が収録されたDVDが付いています。
北秋田市の市の鳥であるクマゲラの調査・研究の集大成により、市民に広くクマゲラへの認識を持ってもらうことを目的に今回の寄贈に至りました。
この日は本州産クマゲラ研究会の金沢聡副理事長が市役所を訪れ、津谷市長に図録クマゲラを手渡しで寄贈しました。寄贈にあたり、金沢副理事長は「クマゲラはとても警戒心が強い鳥。森吉山で巣穴があるのは、大きく分けて3か所。独特で特徴のある鳴き声をするので、一度聞くと虜になる。図録を見て皆さんにクマゲラを知ってもらいたい」などと述べました。
これを受けて津谷市長は「市の鳥でありながら、実際に見たことがある人は少ないと思う。なかなか見ることができない分、生態についてわからないことが多いため、とても貴重な鳥だということを市民に知ってもらいたい。知識を得ることで、クマゲラについて理解し、環境を守るためにできることは協力していきたい」などと述べました。
寄贈された図録は、市内中学校5冊、図書館4冊、市役所に1冊置かれます。販売にあたっては、秋田県内で唯一の販売店である日活書店で購入することができます。価格は1冊1,500円(税込)となっています。
NPO法人本州産クマゲラ研究会
2015年1月に設立し、事務所所在地は岩手県盛岡市。主に北東北3県のブナ自然林内で、クマゲラ個体群の生息・生態調査を実施し、世界的分布において南限・東端に近く、日本においては最南に位置し隔離個体群ともいえる本州産クマゲラ個体群の生態解明と、それをとりまく本州の自然植生・野生生物の保護・保全に寄与することを目的としています。