2018年08月07日
コンテンツ番号3423
地域総参加でイベントを盛り上げる
(2018年8月7日)
第32回森吉山麓たなばた火まつりが、8月7日(火)に阿仁前田河川公園で行われ、会場には大勢の見物客が詰め掛け、郷土芸能やダンス、絵灯籠、花火などたくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったもので、今回で32回目を迎えました。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどに運営の一翼を任せ、地域住民一人一人に役割を分担し、協力しながら手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るイベントとして地域に定着しています。
午後4時30分から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」では、前田小学校児童のロック・ソーランを皮切りに、前田保育園児のお遊戯、森吉ダンスキッズ、婦人会、阿仁前田獅子踊りなど、地元の子どもから大人まで多くの人たちが出演し、炎天下の中で精いっぱい、踊りや伝統芸能などを披露する姿に会場からは大きな声援や拍手が送られました。日が沈んでからは、祖先の供養、豊作、家内安全など、各地区で地域の願いを込めて作られた絵灯籠の行列が、お囃子に合わせて会場内を練り歩きました。
第2部「たなばた火まつり」の開始にあたり、開会セレモニーが行われ、始めに池田実行委員長が「地域の方々のご理解、ご協力そして関係各位の皆さま方の多大なるご支援のもと、今年も火まつりが開催できることを心から感謝申し上げる。第2部のたなばた火祭りでは、各地区の青年団、前田駅前老人クラブの皆さまのお力を借りながら、地域総参加で作り上げる手作りの幻想的な火と、ここにしかない仕掛けを堪能し、最後までゆっくりと観てほしい」などとあいさつ。
つづいて、来賓の津谷市長は「第32回を数える森吉山麓たなばた火まつりが今年も盛大に開催されることを心からお喜びとお祝いを申しあげる。先般、西日本で大変な水害があった。水害にあわれた方々に心からお見舞い申しあげるとともに、1日も早い復旧をお祈り申し上げる。この前田地区も平成19年に大災害にあった。今年、こうやって皆さんと安全な環境で、安心して祭りを迎えられることをとてもうれしく思う。大人から子どもまで幅広い世代の地域の皆さんが一つになってこの祭を盛り上げている姿を目にし、たいへんあたたかい気持ちになった。これから始まる花火や火祭太鼓で北秋田の夏を感じ、今日は最後まで楽しみましょう。」などと、32回目の開催を祝いました。
このあと、観覧場所の対岸に設置された火文字のもととなる「盆木(ぼんぎ)」に火が灯され、森吉山の形をかたどった炎のラインや「ようこそ北秋田」、「森吉山火まつり」、「七夕供養」、「火」、「絆」などの文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らされました。その火の光により幻想的な光景に包まれるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、大館能代空港を離陸する飛行機などを炎と仕掛花火で演出ました。
また、特設ステージでは打ち上げ花火を背にした火祭太鼓が、迫力ある演奏で会場を盛り上げ、最後は阿仁川の両岸をまたぐ全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)の大ナイアガラと特大スターマインが打ち上げられ、真っ暗な夜空を大輪の花で彩りました。