2018年08月15日
コンテンツ番号3414
踊りの輪広げゆく夏楽しむ
(2018年8月15日)
北秋田市観光物産協会(檜森正太会長)主催の第62回北秋田市民盆踊り大会が、8月15日(水)に市民ふれあいプラザで行われ、多くの市民が参加して踊りの輪を広げ、ゆく夏のひと時を楽しみました。
市民盆踊り大会は、郷土芸能「鷹巣盆踊り」が前身で、慶応年間(1865年~)、鷹巣村の商人らが商売繁盛と豊作を祈願して踊ったのが始まりです。商店主たちが仮装を凝らして奉公人に混じって踊ったのが好評を博し、その後は農村部からも大勢参加するようになったと言われています。最盛期は明治末期から大正の中ごろといわれ、昭和初期から戦後の20年代まで空白期間がありましたが、その後は商店会や婦人会が主体となって開催され、毎年多くの方が参加しています。
昨年からは、地域や世代間で交流を図り、特にお盆に帰省した子どもたちの思い出に残るイベントにすることを目的に、縁日のような楽しい盆踊り大会をコンセプトに開催しています。
この日の開会セレモニーでは、北秋田市観光物産協会の檜森会長が「この盆踊り大会は、今年で62回目を迎えることができた。これからも大会を継続して、この地域を盛り上げていきたい。帰省して参加されている皆さんも、踊りの輪に入り一つでも多く思い出を持ち帰ってもらいたい」などとあいさつ。
続いて、来賓の津谷市長が「お盆にふるさとに帰ってきた皆さんと地域の方々が踊りで交流を深めて楽しめることは、とてもすばらしいこと。全員が踊りの輪に加わり、この夏の思い出に残る盆踊り大会にしてもらいたい」などと祝辞を述べました。
このあと、商工会女性部の皆さんが先導役となり盆踊りがスタート。市内の団体や企業のグループが揃いの浴衣や半てんを身に付けて、鷹巣盆歌のテンポに合わせて優雅な踊りを披露しました。踊りの輪ができ始めると、最初は周りで踊りを見ていた子どもたちや帰省客も輪に加わり、多目的ホールの中央に設置されたやぐらを囲んで二重に踊りの輪を広げました。
盆踊り前半が終了すると、盆踊りに参加した子どもたち一人一人に無料縁日券とクワガタ抽選券が配布されました。ステージと多目的広場で開かれた縁日コーナーでは子どもたちが無料縁日券を使い、わたあめや輪投げ、型抜き、スーパボールすくいなどの出店で懐かしい体験をして、縁日の雰囲気を楽しんでいました。
最後には、子どもたちに人気のオオクワガタやミヤマクワガタが当たる「クワガタ大抽選会」が行われ、当選番号が読み上げられるたびに会場からは歓声が上がっていました。子どもたちは飼育ケースに入ったクワガタを受け取ると、興味津々な表情で中を覗き込むようにして観察していました。