2018年08月17日
コンテンツ番号3412
平和の大切さを次代へと語り継ぐ
(2018年8月17日)
北秋田市戦没者追悼式が、8月17日(金)に文化会館で行われ、戦没者の遺族や関係者が黙とうと献花などで追悼の誠をささげ、恒久平和を祈念しました。
戦没者追悼式は、第2次世界大戦で亡くなった市出身者を追悼し、平和を祈念しようと開かれているものです。北秋田市の戦没者は約1700人。この日は、遺族や関係者約200人が参列し黙とうや献花などで戦没者の冥福を祈りました。
式典では、君が代斉唱に続き、黙とうを行い戦没者へ哀悼の祈りをささげたあと、津谷市長が「私たちの今日の繁栄も平和な生活も悲惨な日常を教訓として培われてきたものと決して忘れてはならない。現在秋田県では、迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』を巡って、その必要性や環境への影響、今後の危機管理体制などについて緊張が高まってきている。そのような兵器を必要としない平和で安心して暮らせる社会の構築が人類共通の願いである。戦争のもたらす悲劇が再び繰り返されることのないよう、先の大戦で学んだ多くの教訓を心に刻み、平和の大切さを次代へと語り継いでいくことが私たちひとりひとりに課せられた重要な責務である。非核平和都市を宣言する当市としては、恒久平和を願い、心豊かに暮らせる郷土を築いていくため、一層努力することを誓う」などと式辞を述べました。
続いて、佐竹敬久県知事代理の北秋田地域振興局の渡辺雅人局長、北秋田市議会の黒澤芳彦議長がそれぞれ「県民が夢と希望を持って心豊かに暮らせる元気なふるさと秋田の実現に向けて全力を尽くすことを誓う」「永遠の平和達成のため、北秋田市議会としてより一層の努力をする」などと追悼のことばを述べました。
また、北秋田市遺族連合会の高橋久雄会長が「戦争の風化が危惧されているが、これからも戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世に伝えていく活動を続けていく。今日享受している平和の繁栄は、戦争で散華された英霊の尊い犠牲の上にあることを忘れることなく、戦争のない平和な社会を確立するために一層の努力をすることを誓う」などと追悼のことばを述べました。
最後に、津谷市長、遺族会代表者、関係者がステージ中央の菊の花で飾られた祭壇に献花するとともに、客席の遺族の皆さんもホール内の献花台に献花し、戦没者の冥福を祈りました。