2010年03月20日
コンテンツ番号9581
〜第83回浜辺の歌音楽館定期演奏会「村上ファミリーコンサート」〜
(2010.3.20)
第83回浜辺の歌音楽館定期演奏会「村上ファミリーコンサート」が3月20日(土)、同館2階ホールで開かれ、約100人の聴衆が3人の親子によるイタリアオペラなど本格的な歌唱を楽しみました。
村上ファミリーは、オペラ界で世界を舞台に活躍されているテノール歌手・村上敏明さんの家族。父・敏雄さん(テノール)、母・悦子さん(ソプラノ)、兄・宣也さん(テノール)は、3人とも音楽館ゆかりの作曲家・成田為三が教授を務めた国立音楽大学の出身、また母・悦子さんが本市鷹巣出身であることなどから、市教委が出演を依頼し、今回のコンサートとなったものです。
家族3人は、自宅のある日野市を中心にコンサート活動をされているほか、元音楽教師の父・敏雄さんと母・悦子さんは、講師として同市の音楽サークルなどで歌を指導、市民の生涯学習にも貢献されています。
この日は、2部構成で3人が7曲を披露したほか、会場のお客さんたちと一緒に為三作曲の歌などを歌いました。1部では、3人が登場すると息の合ったハーモニーでイタリア民謡の「サンタ・ルチア」と成田為三作曲の「浜辺の歌」を歌い、歌の楽しさと“音楽一家”ぶりを伝えました。
また、悦子さんが同じく為三の「かなりや」と「すみれ」の後、歌劇「蝶々夫人」から恋の歌「ある晴れた日に」を日本語歌詞で情感豊かに歌いあげました。
この日は、悦子さんの恩師で同音楽館の名誉館長・後藤惣一郎さん(88)も訪れ、プログラムの一つとなった後藤氏作曲の「から松」や「雪のかたち」の曲想などについて悦子さんと対談。続いて後藤さんの指揮で会場と一緒にこの2曲を歌いました。
2部でも、浜辺の歌や秋田県民歌などを会場全員で歌ったほか、敏雄さんと宣也さんによる「千の風になって」、宣也さんの「誰も寝てはならぬ(歌劇トゥーランドットより)」などで会場を魅了しました。