2015年10月21日
コンテンツ番号9420
整備の必要性を声高く
(2015年10月21日)
北秋田市と大仙市を結ぶ地域高規格道路大曲・鷹巣道路整備促進フォーラムが、10月21日(水)に文化会館で開かれ、約500人が参加し整備の早期実現に向けて取り組みを強化していくことを確認しました。
国道105号の大曲・鷹巣間は県北と県南を結ぶ物流や観光の重要な路線ですが、急こう配やカーブが連続するか所があるほか、豪雨災害や雪害による通行規制がたびたび発生する路線となっています。昨年12月の秋田県幹線道路検討委員会においては、大曲・鷹巣道路が優先整備路線に決定され、その後の検討委員会で、大覚野峠が優先整備区間に決定されました。
フォーラムは、北秋田市、上小阿仁村、仙北市、大仙市、美郷町の沿線5市町村で組織する同道路整備促進期成同盟会(会長・門脇光浩仙北市長)の主催で、整備の必要性を声高く関係機関に発信し、必要な事業化と予算化を成し遂げていくことを目的に、昨年度から開催しているものです。昨年度は仙北市で開催されました。
始めに開催地を代表し津谷市長が「県内の高速道路整備は、日沿道の全線開通に向けてその動きが加速しているところで、今後はその高速道路を補完する道路を充実させることが交通ネットワークの強化に必要なことと考えている。地域高規格道路大曲・鷹巣道路の整備は、災害の対応強化だけでなく、地域間交流の促進や観光、産業の振興、そして救急医療圏の拡大などの点からも非常に重要だと考えている。北秋田市としても一日も早い整備を目指し機運を盛り上げていきたい」とあいさつ。続いて同期成同盟会会長の門脇仙北市長が「国道105号は、県土の縦軸として県北と県南を結ぶ秋田内陸の主要路線として位置づけられている。整備されると、物流と人の交流は加速し、観光振興はもとより医療機関への移動などで大きな安心感と、さらに多くの可能性を手にすることができる」などとあいさつしました。また、来賓の堀井啓一秋田県副知事は「秋田県の観光戦略として、角館・田沢湖地域の観光客を、どう、森吉や白神、大館、大曲、増田などの誘客につなげていくかが大事。そのためには、105号の高規格化は優先して取り組むべき課題と考えている。一日も早い着手に向けてがんばりたい」と述べました。
続いて基調講演が行われ、秋田大学北秋田分校の濱田純分校長が「秋田内陸の北と南をつなぐ地域づくり」をテーマに講演。濱田氏は「105号周辺は、山、湖、滝などの自然と、縄文、鉱山、マタギ、武家などの文化の宝庫。沿線一帯をテーマパークの視点でとらえると様々なプランがみえてくる」などと話し、たくさんの可能性を持った地域だと強調しました。
このあと行われたパネルデスカッションでは、秋田経済研究所所長の松渕秀和氏がコーディネーターを務め、北秋田市商工会専務理事の佐藤康弘氏、一般社団法人田沢湖・角館観光連盟会長の佐藤和志氏、ホテルフッシュオーナーの菊地純子氏、秋田県建設部長の石黑亙氏の4人のパネリストが「秋田のど真ん中を貫く」をテーマに活発な意見交換を繰り広げ、早期整備の必要性を訴えました。
また、歓迎アトラクションとして市指定無形民俗文化財の阿仁からめ節が披露されました。