2015年10月30日
コンテンツ番号9419
秋田県唯一の五ツ星お米マイスターが実演指導
(2015年10月30日)
平成27年度北秋田市食育講演会が、10月30日(金)に市保健センターで開かれ、お米マイスターの資格を持つ秋田市の平沢敦さんが適切な精米や炊飯の方法などについて実演を交えながらアドバイスし、参加者たちはおいしいご飯の炊き方とご飯中心の食生活の効果などについて学びました。また、会場では、虫歯のない5歳児と自分の歯を20本以上保っている75歳以上の高齢者の表彰も併せて行われました。
はじめに、柴田榮則健康福祉部長が「食べることは、心身の健康を育むことはもちろんだが、食卓を囲むことによって家族の団らんが得られたり、あるいは仲間との楽しい時間を過ごすことができる。単に食べるという行為以外に、コミュニケーションの醸成、豊かな人間性の形成に大きな役割を果たすのが食だと思う」とあいさつを述べました。
次に行われた5歳児で虫歯のない「5ゼロGO!歯っぴーキッズ」の表彰式では、69人の表彰者のうち34人が出席し、名前を呼ばれた子どもたちは元気よく返事をし、一人一人に柴田部長からメダルが首にかけられました。
つづいて、75歳以上で自分の歯を20本以上保っている「7520よい歯の認定者」の表彰式が行われ、7人の認定者のうち3人が出席し、認定証が授与されました。
このあと、食育講演会として、秋田県唯一の五ツ星お米マイスターで秋田市大町で営まれているお米の専門店「平沢商店」店長の平沢敦さんが「Guts!(ガッツ)ごはん塾」と題して、ご飯をおいしく食べるコツなどについて実演を交えながら語りました。
お米マイスターとは、日本米穀小売商業組合連合会が認定する米屋の資格で、お米に関する幅広い知識を持ち、豊かな技術と経験を持って消費者の好みに合わせた商品を作って提供する、いわばお米の専門家です。平沢さんは家業のかたわら、おいしい秋田県産米の認知度アップや消費拡大を図るため、お米のおいしい炊き方などを紹介しながら、県内外で活躍されています。
平沢さんは、お米の栄養について「ビタミン、ミネラルが体には大切だが、玄米に含まれるビタミン、ミネラルの割合は胚乳が5%、胚芽が66%、ぬか層が29%で、実は胚芽の部分の栄養価が最近見直されている。玄米が満点だが、5分づき米でも白米の2倍ぐらいの栄養を取ることができる。突然、玄米に変えても繊維が多すぎておなかを壊したり、炊き方も難しいので、胚芽が残って栄養素が高い状態の分(ぶ)づき米から食べてもらう。分づき米はうまみ、甘みが残っていておいしい」などと語りました。
また、炊飯について「一般的に販売されている炊飯器は国内で最も消費されているコシヒカリを基準に製造されており、あきたこまちを炊く場合は水加減などが異なる。あきたこまちの場合は水を少なめにすると良い」と述べ、米の研ぎ方についても「あまり研ぎすぎず、水が少し濁っているくらいがうまみ成分や養分が残っており、ちょうど良い」などとアドバイスしました。
その後、土鍋を使ったおいしいご飯の炊き方の実演を行い、棚田米あきたこまち(7分づき米)と淡雪こまち(白米)の試食も行われ、参加者たちは、ごはんを中心とした健康的な食生活の大切さを学ぶ一日となりました。