2015年03月22日
コンテンツ番号9390
永久(とこしえ)に、われらが母校
北秋田市立合川北小学校(佐藤洋子校長・児童数79人)の閉校式が、3月22日(日)に同校の体育館で行われ、関係者がこれまでを振り返るとともに 児童が呼びかけをして140年の歴史に幕を下ろしました。
同校は、明治7年に木戸石学校として創立され、昭和22年には下大野小学校、昭和30年には市町村合併により現在の合川北小学校となり、昭和46年には現校舎が完成。これまでに5169人が卒業しています。4月からは合川東小学校と合川小学校統合し、あたらしい合川小学校となります。
式典には教職員をはじめ在校生、保護者、元教職員、地元自治会などから約270人が出席しました。
はじめに津谷市長が「本日、長きにわたり地域とともに歩んできた歴史に幕がひかれることは本校に携わってこられたすべての人にとって、誠に感慨深く、これまで積み重ねた輝かしい栄光と実績は、地域はもとより、市の誇りとして未来永劫語り継がれていくもの。
在校生は寂しい思いに負けることなく、閉校と統合に向き合いながら、学校生活や様々な行事に一生懸命、元気一杯取り組んでいました。そのがんばりで、必ずや合川北小学校での生活を力強く踏み出し、新しい礎を作り上げてくれることを確信しています」などと式辞を述べました。
佐藤洋子校長は「合川北小学校140年、一人一人の最高の合北(あいきた)で有終の美を飾ろう」をスローガンに、取り組んだ一年の歩みを紹介し、「全校がひとつにになって、たくさんの思い出を作った一年でした」と振り返りました。最後に「合川北小は大切な母校であり、とこしえに心の中に生き続けます。北小の一生の思い出を胸に今、北小を巣立つ子どもたちにとって、統合合川小が希望の学び舎となり、子どもたちが新たな伝統を築きながら更なる成長をとげられるよう心より願います。今後とも、子どもたちを温かく見守り、励まし続けてくださいますようお願いします」と述べました。
つづいて伊勢博文PTA会長、佐藤昭洋秋田県教育庁北教育事務所長、松尾秀一市議会議長、6年の河田健登さんがあいさつしました。このうち河田さんは「運動会や農園活動、学習発表会、収穫感謝祭など様々な行事を通して、地域のことや地域の方を身近に感じ、いつも見守っていてくださることをありがたく思いました。本当にありがとうございました。ぼくは、この学校で充実した6年間を過ごすことができました。合川北小という名前が無くなってしまうことはとてもさみしいですが、たくさんの地域の方々に見守られながら作った思い出は、僕たちの心の中でいつまでも、いつもでも残り続けることでしょう。その思い出や合川北小で学んだことを胸に、僕たちは合川小や合川中にいっても一生懸命がんばります」と児童を代表し元気にあいさつしました。
次に児童が「合川北小学校永久(とこしえ)に」と題して呼びかけを行い、「懐かしい北小の思い出を力に変えて、僕たちは明日に向かって歩き出す。母校こそ我らが命。いつまでも、いつまでも、いつまでも忘れない。合川北小学校とこしえに」と声をあわせて、体育館に響かせました。
最後に、佐藤校長が津谷市長へ校旗を返納、出席者全員で声高らかに校歌を斉唱し140年の歴史に幕を閉じました。
式典終了後、全員が校庭に移動し、記念碑の除幕式が行われました。
記念碑には、表面に校歌、裏面には沿革が刻まれています。除幕は、佐藤征太郎閉校記念事業実行委員長をはじめ、加賀隆寛教育委員長、佐藤校長、児童の代表などによって行われ、佐藤実行委員長が「立派な石碑が完成し感銘を受けている。子どもたちは、それぞれ地域を忘れず、今までと同じようにがんばってもらいたい。子どもたちを見守りながら、大きく成長する姿を望んでやみません」とあいさつ。
三澤仁教育長は「合川北小学校の校歌は、格調が高く、このようにすばらしい歌詞の校歌はみたことがない。歌詞の意味は、校長先生が教えてくれたと思いますが、分らないところが一杯あると思います。大きくなって、突然意味が分かるときが来ます。その時は、もう一度ここへきて、歌ってください。この校歌を胸に秘めて、新しい学校へ巣立ってがんばってください」と述べました。
この後、サンシャシンあいかわで「思い出を語る会」が行われ、卒業生や旧職員、地域住民など約120人が、これまでの歴史を振り返りながら思い出話に花を咲かせました。