2016年10月02日
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東北各県から103匹が出場し訓練成果を競う
(2016年10月2日)
公社法人日本警察犬協会秋田県支部(北林丈正支部長)主催の2016年警察犬奥羽日本訓練チャンピオン決定競技会が、10月2日(日)に大館能代空港ふれあい緑地で開かれ、嘱託警察犬などが日頃の訓練の成果を競いました。
同競技会は21回目を数え、平成19年からは毎年北秋田市で開催されており、今年は北秋田市10回記念大会となります。今競技会には、県内をはじめ東北各県から、嘱託警察犬23匹のほか、訓練士犬や一般犬など合わせて103匹がエントリー。警察犬種であるジャーマンシェパードやゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどのほか、ダルメシアン、ジャックラッセルテリア、トイプードル、シーズーなどの犬種も出場しました。
開会式では、大会会長の北林支部長が「警察犬は、犯罪捜査のみならず、最近ではテロ対策や行方不明者の捜索など幅広く活躍しており、秋田県でも今年度から高齢者の行方不明など犯罪捜査以外の出動にも公費が支出されることとなりました。始まってまだ半年ほどですが、すでに多くの出動事例があり、早期の発見につながった例もあると伺っています。警察犬の育成は、民間の方々に委ねられていますが、今度とも技術の向上に努めていただきたい」などとあいさつしました。
続いて、来賓として津谷市長が「日頃、皆さんが警察犬を育て上げ、指導され、訓練に励んでこられました。今日の大会では、これまでの訓練の成果をいかんなく発揮され、優秀な成績を上げられますように心からご祈念申し上げるとともに、愛犬家同士、交流を深め合う一日にしていただきたい」と参加者を歓迎しました。
競技会は、「嘱託犬」、訓練士が育成した「プロ」、一般愛犬家が育成した「アマチュア」の部に分かれて、匂いを嗅ぎ分ける「選別」、特定の人の足跡を追う「追及」、指導士の指示どおりに行動する「服従」の部門で行われました。
このうち「服従」競技は、指導士の命令で、犬を足元につけさせ、犬とともに決められたコースを歩いたり、犬のみを立ち止まらせ呼び寄せたり、障害物を飛び越えさせ、投げた物品を持ってこさせたりして、服従性を競い合いました。会場では、指導士の「待て」、「座れ」、「つけ」、「来い」などの号令で、犬が指示どおりに動き、無事審査が終わると、指導士に「よくやった」と声を掛けられ、頭を撫でられていました。
日本警察犬協会の会員は全国に約1万人、支部は約100支部あり、各支部では年1回の競技会が開催され、優秀な犬の育成が行われています。秋田県警察では、年に1回警察犬を決める審査会が開催され、合格した犬は嘱託警察犬として1年間、犯罪者や行方不明者の捜索などに活躍しています。