2016年10月02日
コンテンツ番号9351
地元出身力士の受章を祝福
(2016年10月2日)
「豪風関県民栄誉章受章祝賀の集い」が、10月2日(日)に市民ふれあいプラザや内陸線鷹巣駅などを会場に行われ、地元出身力士の受章を大勢の市民とともに祝いました。
豪風関は、今年の大相撲3月場所10日目に、本県出身力士では最多となる幕内通算507勝を達成し、現在も幕内最年長力士として高いレベルで取り組みを続けながら記録を更新中です。帰省時には福祉施設や学校への訪問活動も積極的に行うなど、身近な郷土力士として広く県民に愛され、県民に勇気と希望を与えていることが功績として認められ、8月16日に秋田県立体育館で行われた夏巡業大相撲秋田場所で、佐竹敬久県知事から秋田県県民栄誉章が授与されました。
この日の祝賀の集いは、この栄誉を地元北秋田市でも祝おうと豪風関県民栄誉章受章祝賀の集い実行委員会(実行委員長:津谷永光北秋田市長、佐藤暢男豪風後援会会長)が主催したもので、昼食会やパレード、祝賀列車の運行などを行い豪風関を祝福しました。
正午から市民ふれあいプラザで行われた昼食会では、鷹巣小相撲部の児童を先導に、豪風関が約200人の参加者から大きな拍手で迎えられて入場。このあと主催者である津谷市長、佐藤会長があいさつを述べ、このうち津谷市長は「この度の県民栄誉章受章を心からお祝い申し上げる。御年37歳と並み居る力士の中でも大ベテランになった今も、幕内で活躍される驚異的な強さは、ケガや様々な困難を乗り越え、必死になって稽古に努められた成果と心から敬意を表する。帰省の際には積極的に福祉施設や学校を慰問され、笑顔で元気づけながら大きな夢と希望を与えていただいている。強さと優しさを兼ね備え、県民に敬愛されている豪風関が、県民栄誉賞の栄誉に輝かれたことは、ふるさと北秋田市民にとっても喜ばしい限り。今後も角界を牽引されるとともに自身の記録に果敢に挑戦し、私たち北秋田市民、秋田県民を元気づけてくれることを心から願っている」などとあいさつを述べました。
つづいて、来賓の金田勝年法務大臣があいさつを述べ「北秋田市出身の豪風関が、このように大きな存在となったことを私たち郷土の人間としても心から嬉しく思っている。豪風関の活躍は、家族や尾車部屋の皆さんの素晴らしいサポートもあったと思うが、やはり数多くの試練にぶつかっても乗り越える本人の強い精神力と努力があったからこそ。一方で、応援してくれている方への感謝の気持ちを忘れることなく、施設や学校を訪れて子どもたちに夢を与える努力もされており、こういった方がいるからこそスポーツ王国秋田の誇りが高まる。今後も幕内で立派な戦いを見せてくれることで、子ども達に大きな夢と努力する誇りを示していってほしい」などと、今後益々の活躍に期待を寄せました。
このあと、堀井啓一副知事の発声で乾杯し、鷹巣小・鷹巣中央小の児童による鷹巣祇園太鼓の演奏や握手会、金足農業高校の相撲部で豪風関の先輩にあたる秋田県議会の鈴木雄大議員とのフリートークなどで、参加者と楽しい時間を過ごしました。
祝賀パレード
昼食会のあと、市民ふれあいプラザから内陸線鷹巣駅まで、祝賀パレードが行われました。通りにはたくさんの人が詰めかけ、秋田犬を連れた豪風関に「おめでとう」や「がんばれ」など、多くの祝福の声や応援する声が掛けられました。
また、鷹巣駅に到着したあとは市の特産品であるバター餅が振る舞われ、このあと集まった人たちに対し、豪風関は「22歳で相撲界に入ったとき、37歳の今の豪風は想像していませんでしたし、皆さんも想像していなかったと思う。さらに北秋田市出身の力士が県民栄誉章を受章するとは誰もが想像していなかったこと。しかし、想像できないことを成し遂げるのがプロのスポーツ選手」と自分を鼓舞するかのように力強い言葉を述べると観衆からは拍手がわき起こり、最後に「4年後、東京オリンピックが行わる時は41歳。自分も想像できない41歳の豪風に向かい日々精進していきますので、今後も熱い声援をお願いします」と述べると、この日一番の拍手と声援が豪風関に送られました。
祝賀列車
鷹巣駅から急行「もりよし3号」の2両を貸切にし、角館駅まで祝賀列車が運行され、本城奈々さんのミニライブや内陸線アテンダントの沿線の説明などを聴きながら、内陸線での小旅行を楽しみました。
急行列車の最初の停車駅である合川駅に到着すると、駅には「豪風関おめでとう」の横断幕を持った地元住民が受章を祝福。その後も米内沢駅、阿仁前田駅、阿仁合駅でも多くの市民が駅で待ち受け、豪風関もその声援に応え笑顔で手を振っていました。
また、田んぼアートを楽しみにしていた豪風関。前日から当日にかけて稲刈りが行われ、観ることができないとの情報があり残念そうでしたが、阿仁前田駅を出て1分程度、田んぼアートが制作された平里地区には、「おめでとう」のパネルを持った地元児童をはじめ100人を超える市民が、内陸線に向かって「おめでとう」と大きな声を出しながら手を振る姿がありました。車内には「すごい」、「最高の演出」など感嘆の声が上がり、豪風関も窓を開けて身を乗り出し、手を振る市民に満面の笑みで手を振り返していました。