2018年07月09日
コンテンツ番号3394
全国・東北大会への出場を報告
(2018年7月9日)
第47回消防救助技術秋田県大会で好成績を収め、全国大会や東北大会に出場する消防士ら8人が、7月9日(月)に市役所を訪れ、津谷市長に県大会の成績と全国・東北大会への出場を報告しました。
消防救助技術大会は、市民の安全・安心を守る消防救助職員が救助技術の高度化に必要な基礎的要素を練磨することを通じて、消防救助活動に不可欠な体力、精神力、技術力を養うとともに、県内の隊員が一堂に会し、競い、学ぶことを通じて、他の模範となる隊員を育成し、県民の消防に寄せる期待に力強くこたえることを目的に開催されており、陸上の部と水上の部の2部門、それぞれ8種目が行われています。
陸上の部の一つ「ロープブリッジ渡過」は、水平に張った20メートルのロープを往復し、往路はロープの上に体をのせて渡る「セイラー渡過」、復路はロープ下にぶら下がり両手両足で渡る「モンキー渡過」のスタイルで、安全確実性と所要時間を競います。また、「引揚救助」は要救助者を含む5人1組で2人が空気呼吸器を着装して搭上から塔下へ降下し、検索後、要救助者を塔下に搬送し、4人で協力して塔上に救出したあと、ロープ登はんにより脱出するものです。
7月3日に秋田県消防学校(由利本荘市)で行われた消防救助技術秋田県大会では、ロープブリッジ渡過に全県から24人が出場し、北秋田消防署合川分署の佐藤健翔(たける)消防士が18.0秒の好タイムで優勝し、全国大会への出場を決めました。また、引揚救助には12チーム60人が出場し、北秋田市の佐藤洋平チームが息のあった連携により、96.2秒の好タイムで準優勝の成績を収め、東北大会への出場が決定しました。
この日、市役所を訪れたのは中嶋誠消防長と千葉久指令補をはじめ、ロープブリッジ渡過の佐藤消防士と引揚救助の佐藤洋平消防士長、木村亮太消防副士長、佐藤光世消防副士長、伊藤剛消防士長、本城谷真也消防士の8人。はじめに中嶋消防長が津谷市長に県大会の結果と全国・東北大会への出場を報告しました。
報告を受け、津谷市長は「全国大会に出場する佐藤消防士には、上位を目指して精いっぱい頑張ってもらいたい。また、東北大会に出場する団体の引揚救助でも全員の力を合わせて、全国大会出場を目指してほしい。さらに、全国・東北大会を通じて、それぞれの競技の精鋭たちの技を参考にしながら、自分たちの技術力向上に努めてもらいたい」などと激励しました。
また、津谷市長から大会に向けた抱負を聞かれ、ロープブリッジ渡過の佐藤消防士は「全県大会では、皆さんからの応援のおかげで、気持ちが楽になり体の力が抜けてよい結果につながった。全国大会では、応援も少なくなると思うので、自分の中で体の力を抜くことを意識して頑張りたい。全国の中で自分の力が通用するか確かめたい」などと、また引揚救助の佐藤消防士長は「引揚救助は、5人の力を合わせて取り組まないと勝てない競技。全員で一致団結して、東北大会で2位以内に入り、全国大会出場を目指したい」などと大会に向けた意気込みを述べました。
東北大会は、7月25日に新潟市で開催。全国大会は、8月24日に京都市で行われ、全国各地の予選を勝ち抜いた精鋭約1000人の消防士らが、磨き上げた救助技術を披露します。