2017年12月28日
コンテンツ番号9315
今年を振り返って
(2017年12月28日)
津谷市長の記者会見が、12月28日(木)に市役所で行われ、今年を振り返っての感想や来年の抱負を話しました。
会見の要旨は次のとおりです。
今年1年を振り返って
今年は、4月に行われた市長選挙で、無投票により3期目の市政の舵取り役を預からせてもらうことになりましたが、秋田県の人口が100万人を割り、人口減少の凄まじい破壊力により地域の維持がどんどん難しくなっている中にあって、私は「人口減少時代への挑戦」を指針に掲げ、将来にわたって活力ある北秋田市を維持するため、さらなる北秋田の創生に向けた歩みを進めてきたところです。
特に、中心市街地活性化の核である「北秋田市民ふれあいプラザ」は、これまで40万人を超える方々に利用してもらっており、この人の流れを取りこもうとするさまざまなイベントの開催により、新たなにぎわいも創出されましたが、商店街の方々を含めてどのように盛り上げていくのかが課題であるとも考えています。
また観光面では、青森市の八甲田と山形市の蔵王とともに、森吉山の樹氷を国内外へとPRしていく「世界に誇る樹氷観光地宣言」を行いましたし、内陸線に乗車して沿線地域を観光する外国人の団体旅行客も昨年度の1万5000人を上回るペースで推移しており、北秋田の固有の価値や魅力に対する海外の評価が高まってきていると受け止めています。
このほか、9月に行われた「ねんりんピック秋田2017健康マージャン大会」では、全国から大勢の選手を迎え、盛況のうちに終えることができましたし、11月には東京都国立市との間で今後の交流をさらに発展的なものにするべく「交流促進共同宣言」を行ったほか、中国上海市で行われた旧秋田県立営農大学校留学生同窓会に参加して、留学生の皆さまと5年ぶりに再会するなど、たくさんの皆さまと交流があり、絆を深めることができた1年であったと思っています。
また、生活基盤の維持向上の面では、地域防災の新たな情報伝達手段として、防災ラジオ配布に向けた準備を進め、防災力の向上を進めていますし、森吉合川統合簡易水道施設整備が完了したほか、クリーンリサイクルセンターエネルギー回収施設整備工事も順調に進み、4月からの稼働に向け準備行っており、市民の皆さまが安心安全に暮らす環境の整備を進めることができた1年であったと考えています。
しかし一方では、熊の出没が相次いだ1年であり、地域の猟友会の皆さまの全面的な協力のもと対応してきましたが、大きな課題として浮き彫りになったところです。
来年は総合戦略が終盤戦となることから、これまでの進捗状況を踏まえ、効果の検証も行いながらスピード感をもって積極的に取り組んでいきたいと考えています。
特に、移住定住ネットワークセンターがいよいよ稼働することから、円滑な移住を支援し、移住者の増加に力を入れて、結婚支援や雇用の場の確保にも力を注ぎ、若者の流出による社会減の抑制を進めたいと考えています。
また、これまで培ってきた他地域との連携をより発展的なものにしたいと考えており、東京都国立市とは、都市間協定(友好都市)の締結に向けた取り組みを進めたいと考えているほか、他地域ともさまざまなチャンネルを活用して交流や連携の輪を広げたいと考えています。
間もなく大館能代空港の目の前まで高速道路が延伸されることから、他にはない当市の大きな強みが一段と増すことになります。高速道路、空路、鉄路と3つの高速交通体系が確立されている恵まれたインフラのもと、新たな企業進出や物流量の増加、広域周遊観光客の増加など、地域が大きく活性化するものと期待しています。
市民の皆さまが北秋田市に生まれ、育ち、暮らしていることに誇りと希望を持てるよう、職員一丸となって取り組んでいきたいと考えています。