2017年02月02日
コンテンツ番号9265
生前の功績をたたえる
(2017年2月2日)
昨年の11月に逝去された、元秋田県議会議長の北林照助氏(89歳=米内沢大町)が、このほど叙位の正五位を受章し、2月2日(木)に市役所本庁舎で叙位の伝達式が行われました。
北林氏は、昭和36年に旧森吉町議会議員に初当選し、昭和40年からは議長を歴任。昭和46年には秋田県議会議員に初当選し、以来8期32年にわたり在職され、議長をはじめ多くの要職を務め、県政の発展と県民福祉の向上のため尽力されました。
特に、大館能代空港の開港に情熱を傾けられ、県北地域の活性化には空港が必要と説き、建設計画のない時代から、自ら全国の空港視察や搭乗者予測調査を行うなど積極的に取り組まれました。そうした熱意が地元の方たちにも伝わり、早期実現を目指して署名運動が始まるなど、県と地元が一体となった強力な運動が展開され、平成10年7月に大館能代空港の開港が実現。秋田県の高速交通体系の発展に大きく貢献されました。
また、少子化などに伴う人口問題には早くから着目され、国の将来にかかわる重要な問題と主張して提言された多くの施策は、その後の国や県の少子化対策事業にも反映されています。
さらに、県柔道連盟会長や県スキー連盟副会長、北秋田市体育協会会長などの数多くの要職を務め、地域スポーツの振興と選手育成に尽力されたほか、阿仁部交通安全協会会長や秋田県交通安全協会副会長を務められるなど、幅広い分野で活躍されました。
こうした功績が認められ、平成19年には地方自治功労で旭日中綬章を受章されています。
この日の伝達式には、長男の一成さんが出席し、津谷市長の同席のもと、北秋田地域振興局の水澤聡局長から正五位の位記状を受け取りました。伝達後には一成さんと津谷市長、水澤局長が、北林氏の残した功績を振り返りながら語り合い、最後に一成さんは「受章したことを仏前に報告したい」と話しました。