2017年02月04日
コンテンツ番号9263
世界に誇る樹氷観光地に
パネリストとして発表する津谷市長
今回が初となる「国際樹氷サミット」が、2月4日(土)に山形市の蔵王温泉で行われ、北秋田市、山形市、青森市の市長らが参加し、連携を図りながら樹氷の魅力を発信していくことを誓いました。
国際樹氷サミットは、世界的な絶景として知られ、冬の東北地方の冬季山岳観光の大きな魅力となっている樹氷原を生かした観光を創造するため、日本を代表する三大樹氷形成地の青森市(八甲田連峰)、北秋田市(森吉山)、山形市(蔵王山)が、広域的に連携して国内外へ広く発信し、東北地方の良さが際立つ魅力ある観光地づくりを目指すために開催されたもので、北秋田市、山形市、青森市の担当者をはじめ、台湾やオーストラリアなど海外の旅行業者や報道関係者など、合わせて約120人が参加しました。
この日は、基調講演やパネルディスカッションなどが行われ、基調講演では東北観光推進機構の佐藤一彦副本部長が「東北の冬季観光の現状と課題」をテーマに講演。その中で佐藤副本部長は、全国的にみると東北地方のインバウンド(訪日外国人旅行者)は少ないが、今年に入り伸びていることを紹介しながら「桜や紅葉と比べ、樹氷は外国人観光客の認知度が低い。PRにより、まだまだ冬の観光客の増加が見込める」などと樹氷を生かした観光の可能性を述べながら、海外で増えている個人観光客向けに、SNSや動画などを活用したPRの必要性を強調し、最後に「樹氷のほかにも魅力はたくさんあり、そうした魅力も樹氷と一緒に発信していかなければならない。東北を結びつけながら東北の魅力を発信していきましょう」と呼びかけました。
また、「世界から見た東北の樹氷 その魅力と価値」をテーマに行われたパネルディスカッションでは、パネリストとして北秋田市から津谷市長と阿仁スキー場を運営するNPO法人森吉山の片岡信幸理事長が参加しました。樹氷を生かした観光にかかわる課題や今後の取組みなどについて話し合われ、この中で津谷市長は「森吉山の樹氷を観光資源としてPRするのが遅かったぶん、他の2市と比べ認知度や取組みも遅れをとっているが、3市で連携しながら、しっかりと取り組んでいきたい」などと意気込みを示しました。
このあと、樹氷観光地宣言が行われ、1)美しい樹氷とその森を未来に伝えるため、環境に配慮した持続可能な観光開発とまちづくりを進める、2)樹氷は日本と東北の冬を代表する山岳観光資源であり、希少で美しい樹氷と地域の魅力を国内外に積極的に広める、3)互いに連携協力し、樹氷の魅力にひかれ東北地方を訪れる人たちが、充実した時を過ごすことができる世界に誇る樹氷観光地をつくる、とした宣言を確認し、3市長が宣言文に署名をしました。
最後に津谷市長が閉会の言葉を述べ「今日の会議を通して、山形、青森、そして北秋田の樹氷が、それぞれ違う特徴を持ち、それらが力を合わせることで価値を高めることができるということを改めて感じさせられた。これからインバウンド対策をはじめ、様々な面で連携しながら取り組んでいく」などと決意を表し、最後に「来年開催される青森市で、またお会いしましょう」と青森市での再会を呼びかけました。