2018年07月11日
コンテンツ番号8727
平成32年4月供用開始を目指し工事の安全を祈願
(2018年7月11日)
北秋田市し尿処理施設建設工事起工式が、7月11日(水)に鷹巣字小沼地内(鷹巣浄化センター隣接地)で行われ、関係者ら約30人が工事の安全を祈願しました。
し尿処理施設は、現在稼働している米代流域衛生センター(北秋田市周辺衛生施設組合運営)の老朽化が進んでいることから建設することとなりました。建設予定地については、鷹巣浄化センターが敷地面積に余裕があることから、受入れ可能性について検討したところ問題なしと認定。処理方式は、下水道投入方式による前処理と希釈放流を行う方式を採用しました。既存のし尿処理施設と比較すると、必要な設備が少なくシンプルであり、敷地面積も小さく済むため、建設費及び維持管理費が大きく抑えられています。
し尿処理施設で発生するし渣や、浄化センターで発生する汚泥は、市クリーンリサイクルセンターエネルギー回収施設において焼却処理できることや、浄化センターから河川へ放流している処理水をし尿処理施設の希釈水として再利用できることなどのメリットもあるため、浄化センターと連携した効率的な運用を図ります。
建物は、鉄筋コンクリート造で地上2階地下1階建。地下に処理水槽、1階に受入室と電気室、2階に機械室と会議室が設けられる予定です。敷地面積約3,000平方メートル、建築面積約570平方メートル、延床面積約1,420平方メートルとなっています。総事業費は14億184万円。施工者は株式会社西原環境東北支店(宮城県仙台市)です。
式典は、建設現場に仮設されたテントで神事が行われ、津谷市長をはじめとする施工関係者らがくわ入れや玉串奉てんをし、来賓や地元自治会長らとともに工事の安全を祈願しました。
式典のあと、津谷市長が「し尿及び浄化槽での処理は、清潔で快適な生活の保全を図る上で、最も基本的かつ重要な事項である。当市としては、し尿や浄化槽汚泥を市内で安定的かつ効率的に処理する構想をもとに、本事業を進めていく。当施設は、鷹巣浄化センターやクリーンリサイクルセンターエネルギー回収推進施設との連携により、一層の環境衛生の確保が図られるものと大きな期待を寄せている。当施設の工事が安全に行われ、無事竣工を迎えられることを願う」などと来賓を代表して祝辞を述べました。
つづいて、株式会社西原環境の内野一尋取締役副社長が「当施設は、地域の皆さまが取り組んでいる『循環型社会』を形成するために資する施設と認識している。工事を行うにあたり、安全第一、使いやすい設計、工期内での完成の3つを約束する。今後も多くの皆さまからのご支援とご協力をお願いする」などと施工者を代表してあいさつを述べました。
工期は、平成32年3月20日までとなっており、平成32年4月1日からの供用開始を予定しています。