2019年11月28日
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民俗芸能の後継者育成や振興への貢献を評価
令和元年度秋田県民俗芸能功労者表彰を受賞した佐藤昭春さんと髙橋兵二さんが、11月28日(木)に市役所を訪れ、津谷市長に受賞報告をしました。
秋田県民俗芸能功労者表彰は、秋田県における民俗芸能活動において、特に顕著な功績をあげた人物を表彰するものです。
佐藤昭春さんは、阿仁からめ節保存会に49歳で入会、同時に会長となり、阿仁からめ節の歴史を中心とした研究に取り組まれ、平成30年まで会長として保存会の運営を行うとともに、公演時は唄や踊りについて解説役を務められました。また、講演会の開催や学校での指導により後継者の育成に努め、芸能の伝承に尽力されました。
髙橋兵二さんは、綴子大太鼓上町保存会に17歳で入会し、永年にわたって奴踊りの舞手や太鼓の打ち手として活躍した後、わらじの製作や獅子頭の補修など用具の管理を行う世話役として保存会の活動に尽力されました。また、国民文化祭をはじめ、県内外の行事に積極的に参加し芸能の振興に貢献されました。
受賞について佐藤さんは「保存会で長い間会長をやり、会の運営は少子高齢化の関係で難しいものがあったが、阿仁からめ節を郷土芸能としてはっきり位置付けたことが評価されたと思っている。これからも阿仁からめ節を研究しながら記録を残していきたい」と話し、高橋さんは「保存会に入ったときは、戦争の影響もあり、踊りを教えられる人がいなくて苦労した。保存会の活動で一番記憶に残っているのは、四国の松山で行われた国民文化祭に行ったときのこと」などと保存会に入会してからの思い出などを話しました。
報告を受けた津谷市長は「今日は2人ともうれしい報告に来てもらい、いろんな話を聞かせてもらった。これからも元気で長生きして、昔の話や苦労話などを引き継いでもらいたい」などと2人の受賞をたたえました。