2020年01月27日
コンテンツ番号9233
ダブル主治医制で地域医療を考える
北秋田市移動研修会が、1月27日(月)に合川公民館で行われ、市民や医療、介護従事者など120人が参加しました。
今回の研修会は、北秋田市民病院の佐藤誠先生を講師に迎え「ダブル主治医制ってなあに?」と題して地域医療について講演がありました。
佐藤誠先生は、秋田大学医学部医学科卒業後、中通総合病院、りんくう総合医療センター市立泉佐野病院心臓センター、名古屋徳洲会総合病院ハートセンターなどを経て平成30年に北秋田市民病院循環器内科診療部長として着任し、令和元年からは患者サポートセンター長も務めています。また、日本心血管インターベンション治療学会名誉専門医や日本プライマリ・ケア学会認定医、指導医など様々な専門的知識を持っています。
講演では、市民病院の現在の医療体制や狭心症、冠動脈狭窄症などの治療が可能となっていること、救急の現場での迅速な対応を可能とするシステムの導入などを紹介。現在も外来診療が慢性的に待ち時間が長いことや、医師が外来対応中は救急対応が難しくなるといった課題の解決案としてかかりつけ医と専門医の密接な連携による「ダブル主治医制」を説明しました。また、その連携を患者の立場に立って支援する患者サポートセンターの役割についても説明しました。
佐藤先生は「状態が安定しているときは、近くのかかりつけ医に薬などを処方してもらい、年1回の検査や、専門的な治療が必要な場合は専門医に診療してもらうといった医療連携がダブル主治医制である」などとかかりつけ医を持つことの重要性と利便性を説明したうえで、「緊急な対応が必要な場合はいつでも市民病院を受診してください」などと話されました。