2020年02月01日
コンテンツ番号9224
占いの結果に左右されず稲作に励む
「雪中田植え」の稲刈りが、2月1日(土)に大太鼓の館前で行われ、JA秋田たかのす青年部により今年の稲作の豊凶が占われました。
雪中田植えは、農家が一年の仕事始めの儀式として、1.8m四方の水田に見立てた雪の田んぼを作り、稲わらや豆からを束ねた稲を植え、1年の作柄を占う民俗行事です。たわわに実る稲穂のように頭を垂れていたら豊作、直立していれば実の入らない不稔、倒れていれば風水害の被害を意味し不作と言われています。
綴子地区に伝わる雪中田植えも、一度途絶えたものを昭和58年に篤農家だった故・高橋佐一郎さん(綴子上町)によって復活されました。高橋さんが亡くなりまた一時途絶えましたが、昭和63年より旧綴子農協青年部が再復活させ、現在はJA秋田たかのす青年部(岩谷政崇部長)が継承しています。
JA秋田たかのす青年部の小坂亮太さんによって、農業関係者が見守る中、稲刈りが行われました。
刈り取られた稲は、JA秋田たかのす稲作部会長で青年部OBの畠山喜久雄さん(67歳)によって見立てが行われ、暖冬の影響で雪が解け、植えた稲が全て倒れていたことから災害や水不足などによる「不作」が考えられるというお告げがでました。
この結果に畠山さんは「雪が解けて倒れるということは初めて。災害や水不足、冷夏なども考えられる。このような結果になったが、それに左右されずみんなで頑張って米作りに励んでほしい」などと話しました。