2018年07月30日
コンテンツ番号3371
犯罪や非行を防止し 立ち直りを支える地域へ
(2018年7月30日)
第68回「社会を明るくする運動」の市民集会が、7月30日(月)に文化会館で開かれ、市内の関係機関・団体などから約300人が参加し、犯罪や非行のない明るい社会を築こうと呼び掛けました。
法務省が主唱する「社会を明るくする運動」は、全ての国民が犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動で、今年で68回目を迎えます。強調月間である7月に全国的に展開されており、北秋田市においても市民集会等を通して、家庭、職場、地域社会への理解と協力を求める運動を実施しています。
68回目となる今回の運動は、行動目標に「犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くための取組を進めよう」「犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支えよう」を行動目標に掲げています。また、犯罪や非行をした人たちを社会に再び受け入れることができる社会の実現に向け「出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やすこと」「帰るべき場所がないまま、刑務所から社会に戻る人の数を減らすこと」「薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境を作ること」「犯罪をした高齢者・障害者等が、社会復帰に必要な支援を受けられる環境を作ること」「非行少年等が学びを継続できる環境を作ること」を重点事項としています。
市民集会では、津谷市長が「近年は、検挙人員に占める再犯者率は上昇し続けており、再犯防止対策が大きな課題となっている。そのような中、国で策定された『再犯防止推進計画』は社会の実現に向けた取り組みであるが、地域の皆さまの協力が必要不可欠である。また、7月18日には、安全で安心な社会を築くための拠点として北秋田地区更生保護サポートセンターが開所した。本日の市民集会では、犯罪や非行をした人を社会から孤立させるのではなく、再び自然に受け入れることができる社会の実現に向けて考える機会にしてもらいたい」などとあいさつしました。
続いて、北秋田警察署の成田實署長、北秋田地区保護司会の佐藤進一会長があいさつを述べた後、市民生委員児童委員協議会の片岡嘉代子さんが内閣総理大臣からのメッセージを朗読したほか、北秋田市保護司会から市内の小・中学校に幸福(しあわせ)の黄色い羽根を贈ったことが報告されました。
集会の最後には、女性保護司の体験をもとに制作された映画「君の笑顔に会いたくて」が上映されました。