2018年06月03日
コンテンツ番号3366
水害に備え消防団員が訓練
(2018年6月3日)
平成30年度北秋田市水防訓練が、6月3日(日)に米代川鷹巣橋下流の河川敷で行われ、消防団員や関係者が水防技術の向上を目指し、3種類の工法のほか、浸水域の救助活動に取り組み有事に備えました。
水防訓練は、出水時における初期の防災活動および水防機関の士気の高揚と水防技術の向上、水防体制の強化を図り、地域住民の安全を保持することを目的に毎年実施しています。
この日は、市消防団(藤田久悦団長)の団員130人のほか、市や市消防本部から関係者が参加し、シート張り工、月の輪工、積み土のうの3工法のほか、浸水域の救助活動が行われました。
開会式で、訓練本部長の津谷市長が「5月に大雨が降った際、水防団の皆さまには多大なるご尽力をしていただき、心から敬意と感謝を申し上げる。今日は、これまで積み重ねてきた技術のスキルアップを図るとともに、有事の際に備えてもらいたい。これからも市民の安全安心のために訓練に励み、活躍してもらいたい」などとあいさつしました。
続いて、藤田団長が「先月、本市で河川増水による床下浸水や道路の冠水、土砂崩れ等が発生した。その際、警戒に当たっていただいた団員には感謝を申し上げる。災害はいつ起きるかわからないもの。本日は、有事の際に安全かつ迅速に対応できるよう訓練に励んでもらいたい」などと訓示しました。
このあと、実施部長である石川博志総務部長から指令が出され訓練が始まりました。参加した団員は、川側の堤防崩壊および透水を防ぐ「シート張り工」、川裏の漏水を堰き上げて透水の圧力を弱める「月の輪工」、沈下した場所に土のうを積み、水が堤防を越えてしまわないようにする「積み土のう工」の3工法のほか、浸水域拡大による孤立者の救助活動が行われました。
訓練終了後には、訓練本部長はじめ訓練組織構成員が工法視察を行ない、それぞれの訓練の成果を確認しました。
閉会式で、中嶋誠消防長は「水防訓練は、技術の向上と水防体制の強化を目的に実施している。災害が発生した際、迅速かつ正確に対応できるよう、日頃から基本を身に付けておくことが大事。団員は、市民から大いなる期待が寄せられている。今後も、市民の安全安心のために、より一層の協力をお願いする」などと講評しました。
閉会式終了後に、国土交通省の排水ポンプ車と照明車が実演を行い、団員らが大型機械による照明と排水作業を確認したほか、国土交通省能代河川国道事務所パネル展が設けられました。