2018年06月09日
コンテンツ番号3363
ごう音とともに、削り出される芸術作品
(2018年6月9日)
第11回東北チェンソーアート競技大会が、6月9日(土)、10日(日)に県立北欧の杜公園で開催され、19人の選手が大小のチェンソーを使って秋田杉の丸太から様々な芸術作品を削り出しました。
チェンソーアートは、木を切るチェンソー(動力式ノコギリ) を駆使して、丸太を動物や人物など様々な形に彫刻するもの。迫力あるチェンソーのごう音とともに、1本の丸太から芸術的な彫刻作品が削り出される様子は、ダイナミックでとても繊細です。そのカーバーのパフォーマンスは見る者を圧倒し、その表現力の豊かさに驚かされます。
本大会は、全国植樹祭の開催を記念して始められ、今年で11回目。北秋田市からの2人をはじめ、青森県や山形県、遠くは山梨県や石川県、神奈川県からのカーバーも参加。オープンクラス(上級)に17人、ビギナークラス(初級)に2人が出場しました。高さ2メートル、末口約50センチの秋田杉の丸太を2日間にわたり9時間で作品に仕上げます。初日のこの日は、午前9時30分から競技が始まり、午後1時から開会式を行ったあと、競技を再開しました。
開会式で、東北チェンソーアート競技大会実行委員会の福森卓会長が「11回目の大会となるが、毎年皆さんに作品を作ってもらうことで、北秋田市の各所に作品が飾られ、チェンソーのまちになってきたと感じている。今大会も皆さんの活躍を期待している」などとあいさつ。
つづいて、来賓を代表して北秋田市産業部の九嶋巧部長が「この大会は、平成20年に全国植樹祭が北欧の杜公園で開催された記念として始まった。年々参加者だけではなく、ギャラリーも増加しており、当市としてもなくてはならないイベントとして定着している。福森会長はじめ、関係者のご尽力に心から感謝するとともに、本大会のさらなる発展を期待している」などと選手や関係者を歓迎しました。
このあと、本大会の競技が再開され、カーバーたちは、様々な大きさのチェンソーを使い分け、熊やふくろうなどオーソドックスな作品をはじめ「舞龍」や「フラミンゴ」など、各自が設定したテーマに沿って、豪快に丸太を切ったり、繊細な模様を刻んだりして、自分の思い描く作品づくりに挑戦していました。 会場には多くの観客が詰め掛け、時間が経つにつれ、巧みな技術で作品に仕上がっていく様子を興味深く見入ったり、カメラに収めたりして楽しんでいました。
なお、大会で制作された作品は、一般審査と来場者による投票などで審査されたあと、オークションによって販売されました。
クラス | 順位 | 氏名 | 県市 | 作品名 | 点数 |
---|---|---|---|---|---|
オープン | 優勝 | 佐藤雄三 | 山形県山形市 | えびすさんデカイのつり上げたね | 281 |
準優勝 | 栗田広行 | 山形県新庄市 | 風になる | 274 | |
3位 | 栗田宏武 | 千葉県市原市 | アフリカ | 239 | |
ビギナー | 優勝 | 高木愁斗 | 秋田県北秋田市 | 阿修羅 | 186 |
準優勝 | 阿部豊 | 山形県寒河江市 | 梅雨 | 165 |