2018年05月20日
コンテンツ番号3340
多彩な乗り物が大集合
(2018年5月20日)
2018秋田内陸線「のりものまつり」が、5月20日(日)に行われ、会場の阿仁合駅周辺は大勢の家族連れでにぎわいました。
今年で7回目となる「のりものまつり」には、バスやパトカー、消防車、電気自動車、除雪車など約25種類の乗り物が展示されたほか、5インチゲージ電車や高所作業車の試乗、軌道バイク乗車体験などが行われました。
本来開催する予定だった19日(土)は荒天のため残念ながら中止となりましたが、20日(日)は晴天に恵まれ、絶好の行楽日和となりました。
この日、オープニングセレモニーでは、はじめに、のりものまつり実行委員長で秋田内陸縦貫鉄道株式会社の吉田裕幸社長が「皆さんの来場を心から歓迎する。たくさんの乗り物やイベント、地元のグルメを用意しているので時間の許す限り楽しんでもらいたい。今年4月にリニューアルした阿仁合駅も利用してもらい、このイベントを通じて笑顔と幸せを感じてほしい」などとあいさつ。
続いて、来賓を代表し津谷市長が「来場した皆さんと楽しむことができることを心から嬉しく思う。18日からの大雨の影響で残念ながら19日は中止となったが、本日は2倍、それ以上に楽しんでほしい。のりものまつりだけではなく、阿仁地区の駅を中心とした街歩きで、文化や伝統を感じてもらいたい。」などとあいさつしました。この後、高所作業車からバター餅の餅まきを行い、開会を祝いました。
会場の阿仁合駅周辺には、一般乗合バス、自衛隊の高機動車やジープ、パトカー、白バイ、救急車、消防車、電気自動車、ゴンドラ、スノーモービル、ミニパワーショベルなどが展示され、子どもたちが、お目当ての乗り物を回っては、座席で乗り心地を確かめたり、運転手気分に浸ったり、消防や自衛隊、航空会社などの制服を着て記念写真を撮ったりして楽しんでいました。地震体験車や高所作業車、ミニパワーショベルには、体験や試乗に順番待ちの列ができる盛況となりました。
さらに、伝承館前では5インチゲージ電車のこまっち号、鷹巣技術専門校が製作した木製カブトムシ・木製クワガタの試乗や展示が行われ、子どもたちの人気を集めました。さらに、毎年好評のレールバイク乗車体験では、参加者は家族や友人同士で乗り込み、勢いよくペダルをこいで心地よい風を感じて楽しんでいました。
また、飲食・物販コーナーとして出店が並んだほか、くまくま園で今年生まれた子グマとの触れ合いや、「ないりっくん」など市内外のご当地キャラクターが集まり、イベントに花を添えました。
このほか、阿仁合駅周辺では、専念寺での振り向き如来像特別公開や近平商店でのこけしコレクション、明治時代に建てられた宮越商店や湊商店内蔵の特別公開、法華寺でのシタールコンサートなど、特別協賛イベントが行われ、地域全体が大勢の人でにぎわいました。
専念寺「振り向き如来像」公開
1693年に左甚五郎によって掘られたとされる専念寺の「振り向き如来像」(阿仁水無大町)が、20日(日)に秋田内陸線のりものまつりの開催に合わせて、公開されました。
振り向き如来像の左足を一歩前に出し、顔は右を向き、極端に前傾したその姿は全国にも類を見ず、まるで振り向いているような姿から、専念寺ではこの如来像を「振り向き如来像」と呼んでいます。
今回の内覧会では、「振り向き如来像」と同時に「巨大龍天井絵」が公開され、来場者は、ゆっくりと本堂を拝観しながら歴史を感じていました。