平成30年北秋田市議会第３回臨時会

防災ラジオ受信機など財産取得の議案８件を可決

（2018年５月21日）

市議会第３回臨時会（５月21日、議事堂）

平成30年北秋田市議会第３回臨時会が、５月21日（月）に議事堂で開かれ、財産取得の議案８件が上程され、すべて原案のとおり可決されました。

会議の冒頭、津谷市長が発言を求め、５月18日から19日に発生した豪雨による対応について「18日午前９時18分に秋田地方気象台が大雨洪水警報を発表したことを受け、危機管理担当による警戒態勢に入り、12時45分に市災害警戒部を設置、15時15分には市災害対策本部に移行し、情報収集と対策について協議しました。対策本部設置後も、豪雨が続き市道等の通行止、土砂崩落が発生するなどしたことに加え、市内河川の水位が避難判断水位を超えるおそれがあったことから、18時40分に阿仁、森吉、合川の３地区に避難準備高齢者等避難開始を発令、市内４か所に避難所を開設し、市民の安全確保を図りました。その後、雨脚も弱まり土砂災害警戒情報の解除、河川水位の低下などから23時に避難準備高齢者等避難を解除しました。この間、避難された方は、４避難所で最大４世帯９人でした。また、市道・県道の通行止により、阿仁スキー場の従業人など13人が一時孤立しましたが、19日昼までに解消しています。農林業施設、市道等公共施設の被災状況については、現在担当部署が総力をあげて確認作業中ですが、早期の復旧と市民の安全確保に努めます」などと報告しました。

臨時会には、ロータリ除雪車や除雪ドーザ、消防ポンプ車、防災ラジオ受信機など財産の取得についての議案８件が上程され、審議されました。市が取得する財産については、予定価格2000万円以上の動産の買い入れについて、議会の議決に付さなければならないことが条例で決められています。

審議ではこのうち、議案第91号財産の取得について（災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車（その２））では、議員から「車両の資機材には、赤外線カメラが含まれているが、どのような活用をするものか」との質疑があり、当局からは「火災現場で屋内侵入の際、煙があってもカメラを使って高温である場所を発見することができます。また、残火処理の際に、壁際や隙間など建物の陰になって見えにくいところの残火を見逃さないために、カメラを使って完全な消火をして再燃火災を防止するためです」などと答弁がありました。

また、議案第92号財産の取得について（280MHz防災ラジオ受信機）では、議員から「現在試験配布しているものについて、問題は発生してないか。納品は一括して納品されるか、それとも完成しだいの分割納品となるのか。今後のスケジュールは」との質疑があり、当局からは「配布済みの防災ラジオの中で、ごく稀にうまく電波が伝わらないものがあります。それについては、使用場所によるものか、受信機に問題があるのかという部分も含めて、回収して点検しています。納品については、一括の納入となります。また、配布については、自治会で各世帯からの申請を取りまとめてもらっていますので、自治会をとおして配布したい、対応が困難な自治会や自治会に未加入の方には、市職員が配布することを検討しています」などと答弁がありました。
さらに、議員から「普及率が68.27パーセントとなっている。どのように考えているか」との質疑があり、当局からは「今回は期限を定めて、自治会を通じて申請を募ったもの。今後も広報手段を徹底して市民の皆さんに周知していきたい。それでも普及率が上がっていかないとすれば、それに対応した方策を考えていきたい」などと答弁がありました。

上程された議案の採決は、簡易採決で行われ、すべて全会一致で原案のとおり可決されました。