2018年05月24日
コンテンツ番号3336
色鮮やかなアートになることを願い田植え
(2018年5月24日)
内陸線の車窓から眺める田んぼアートを制作する田植えが、5月24日に阿仁小渕地区と小又平里地区で行われ、地元小学生や住民など多くのボランティアが参加し、色鮮やかな田んぼアートになるよう想いを込め汗を流しました。
田んぼアートは、田んぼをキャンバスに見立て、アート用に開発された異なる品種の稲を植え、紫、黄、緑、赤など色とりどりの葉や穂によって絵や字を描きます。大規模なものの多くは斜め上から見る前提で図案を設計し、遠近を考慮して植えられます。田植えから収穫までの作業を通して北秋田市の地域住民のつながりを育むとともに、観光客が訪れたくなる景観をつくり、秋田内陸線の集客力アップにつなげようと県北秋田地域振興局、県仙北地域振興局がそれぞれの管内で実施しています。
7回目となる今年は、阿仁小渕地区(小渕駅~阿仁合駅間)には「秋田犬と白銀の森吉山」、小又平里地区(阿仁前田駅~前田南駅間)には、「秋田犬と森吉山の花」をテーマに図柄を浮かびあがらせる計画です。デザインは、スーペリア・デザインの三浦梨恵子さんが手がけました。
また、この日の田植え作業に先立ち、北秋田建設業協会若手会員らで組織する「若葉会(菊地建一会長)」の有志が、トータルステーション(TS)という最新機器を使って、図柄の基となる下絵を描くための測量を行っています。
この日2か所で行われた田植えには、地元自治会、一般ボランティア、秋田内陸縦貫鉄道株式会社、北秋田建設業協会、北秋田地域振興局、市役所のほか、小渕地区には、阿仁合小学校の3年生から6年生までの14人、小又平里地区には、前田小学校の全児童50人の計約140人が参加しました。
このうち、阿仁小渕地区の田植えでは、はじめに、秋田内陸縦貫鉄道株式会社の吉田裕幸社長が「内陸線の観光の代名詞となっている田んぼアートは、多くの方々の協力により、全国の皆さんの笑顔をつくっている。さらに多くの笑顔を届けられるよう皆さんの協力をお願いする」などとあいさつ。
続いて、担当者が植え付け方法や注意事項などを説明した後、参加者が「ゆきあそび」「あかねあそび」「べにあそび」「黄大黒」「紫大黒」の5種類の観賞用苗を、色別に分けられた区域に一株一株ていねいに植えて汗を流し、夏に姿を現すアートの出来栄えに期待を寄せました。作業中に内陸線の車両が田んぼ近くを通過すると、参加者は大きく手を振って乗客を見送りました。アートは7月上旬から9月上旬に見頃を迎える予定です。
また、北秋田市側では、小ケ田駅前に、伊勢堂岱遺跡のマスコットキャラクター「いせどうくん」の絵柄が、仙北市側では、上桧木内駅前に「秋田犬と西木の紙風船」、角館~羽後太田間に「クニマス」が登場する予定です。