2020年02月07日
コンテンツ番号6455
公演日
現在の根子集落における番楽の公演は、毎年お盆に開催しています。
日時
毎年 8月14日 午後5時から
会場
根子番楽伝承館(旧根子小学校体育館)
番楽(ばんがく)
「番楽」とは、山伏神楽の一種で、かつて修験道の山伏たちによって行われていた神楽です。11月から正月にかけて、山伏たちが権現の獅子頭をまわして村々を巡り歩き、息災延命、悪魔祓いの祈祷を行っていたときに、その宿泊先の民家等で古風な舞を演じたものとされており、これを山伏神楽と言います。
東北地方で(青森、秋田、岩手、山形の各県)に分布しており、日本海側で「番楽」、太平洋側では「山伏神楽」「権現舞」なとど呼んでいます。
根子番楽の由来と特徴
当地の伝説は、源氏の遺臣あるいは平家の落人たちが根子村に移り住んで番楽が行われるようになったとしておりますが、番楽はそれぞそれの伝承されてきた地域や組織によって舞曲や様式に違いを見せています。
ある記録によれば、慶応(江戸時代)、明治、大正時代は頻繁に近隣町村の依頼を受け出演して重宝がられた舞曲であると記されておりますが、昭和10年に東京で開催された「日本民族芸能大会」に当方地方代表として出演して以来、各地に伝わる数多くの番楽の中にあって、古式をよく現代に残している能楽のひとつであると関係各界から注目されてきました。
特に、歌詞の内容が文学的に優れていることと、舞いの形式が能楽の先駆を成す幸若舞以前のものであることが賞賛されておりますが、舞いは、テンポの速いリズミカルな囃子にあわせて舞う勇壮活発な武士舞いと、古典で静かなリズムが特徴の古典的舞いの二つに大別されています。
また、かつては、表舞12番、裏番8番の合わせて20番を上演してありましたが、時代の趨勢とともに裏舞は殆ど廃れてしまい、現在は、9演目(うち、裏舞1つ)が継承されています。
- 露払い(2~3人)
- 翁舞(1人)
- 三番叟(1人)
- 信夫太郎(1人)
- 鞍馬(2人)
- 作祭り(2~3人)
- 尊我兄弟(2人)
- 敦盛(2人)
- 鐘巻(4人)
文化財の指定
昭和39年11月17日 秋田県無形民俗文化財指定
平成16年2月8日 国重要無形民俗文化財