2022年08月10日
コンテンツ番号6429
概要
安の滝(やすのたき)は8kmにわたって奥阿仁の最深部を形成する中ノ又渓谷の上流部に位置する、落差90m、阿仁の自然美を代表する秀麗な2段構造の滝です。
「日本の滝100選」の人気投票で2位に選ばれた、非常に人気の高い名瀑でもあります。
悲恋伝説を今に伝える安の滝は、険しい岸壁に懸かる白いすだれ状の滝の流れが周辺の新緑や紅葉に映え、訪れる人に感動を与えます。
道路通行止めのため観に行くことができません
(令和6年5月27日更新)
安の滝・立又渓谷(一ノ滝・二ノ滝・幸兵衛滝)へつながる道路及び林道が工事を行っているため、令和6年度中は、安の滝・立又渓谷への通行はできません。
なお、通行止めは自動車等だけでなく、徒歩での通行も不可となっております。
トレッキング等を楽しみにしていただいている皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
トレッキング
期間:6月~11月上旬
名瀑や豊かな自然を楽しみながらトレッキングができます。
コースの所要時間は、おおよそ1時間です。
コースの詳しい道程については、下記リンク先の登山マップをご確認ください。
森吉山登山マップ
山の案内人
森吉山周辺を熟知したガイドに案内をお願いすることができます。
ルートや料金等、詳細については各団体にお問い合わせください。
※1週間前までに、各団体にお申し込みください。
-
ふるさとあに観光案内人の会
電話番号:0186-67-7030
「ふるさとあに観光案内人の会」のホームページ -
冒険の鍵クーン
電話番号:0186-72-3168
「冒険の鍵クーン」のホームページ -
森吉山ガイドクラブ
電話番号:090-6781-3024
「森吉山ガイドクラブ」のホームページ -
森吉山ネイチャー協会
電話番号:0186-73-2510
「森吉山ネイチャー協会」のホームページ
安全のために
台風、豪雨、積雪等による悪天候時及び悪天候が見込まれる場合には、滑落、落石、倒木、落枝、雪崩等の危険が増大しますので、入林しないようお願いいたします。
また、好天時であっても、天気の急変により事故が発生するおそれがありますので、天候を常時ご確認くださいますようお願いいたします。
関連する管内の管区気象台及び安全情報は、下のサイトよりご確認ください。
「レクリエーションの森」安全情報
アクセス
(安の滝遊歩道入口まで)
※例年11月中旬~5月下旬まで、雪のため通行止めとなります。
- 車をご利用の方
秋田自動車道鷹巣ICより70分 - 飛行機をご利用の方
大館能代空港よりタクシーで80分 - 鉄道をご利用の方
秋田内陸線阿仁マタギ駅からタクシーで30分
安の滝遊歩道入り口までは、森吉山周遊乗合タクシーが便利です。
森吉山周遊乗合タクシーについては、下記リンク先で紹介しています。
森吉山周遊乗合タクシー紹介ページ
周辺道路情報
当該観光地までの道は、残雪や工事等で通行止めとなる場合があります。
下記リンク先で周辺道路情報を随時更新していますので、観光の際はご確認の上お越しください。
お問い合わせ
北秋田市観光案内所
〒018-3321
秋田県北秋田市松葉町3−1
電話番号: 0186-62-1851
開館時間:9時~17時
「安の滝悲恋伝説」
安の滝に伝わる悲恋伝説をご紹介します。
享保の初めごろといいますから18世紀初めのことです。打当の奥に見崎金山が山師津の国屋藤八によって開かれると、黄金の夢に吸い寄せられるように若者たちが集まってきました。
金山にはむらの若い娘たちも働いていましたが、そのなかにヤスという17歳になる娘がいました。
ヤスは顔立ちもよく気立てのいい娘でしたから、若者たちの憧れの的でした。言い寄る男はたくさんいましたが、ヤスはだれも近づけようとしませんでした。
そのヤスが恋をしたのです。相手は腕もよく実直な久太郎という評判のいい男でした。久太郎も見崎小町といわれるほどのヤスでしたから、憎からず思っていました。
しかし山には男女の仲はご法度という固い掟があり、逢瀬も思うようになりません。
ある日山菜取りの帰り道、久太郎の小屋の前をとおりかかると、久太郎が一人で留守番をしていました。
日ごろ人目があってろくに口も聞けないヤスは、久太郎のもとにかけより愛を語り合いました。
ところが運悪く、そこへ仲間たちが帰ってきました。そして、二人の仲を妬んでいた仲間たちは、男女の仲はご法度だと騒ぎ立てたのです。
難がヤスに及ぶのを恐れた久太郎は「いつかきっと迎えにくるとヤスに伝えてくれ」と友人に頼んで、山を下り故郷へ帰ってしまいました。
仲間の制裁を恐れた友人は、伝言をヤスに伝えなかったので、ヤスは悶々と久太郎を思いつづけるのでした。しかし、夏が過ぎ秋がきても、久太郎は姿を見せませんでした。
あるとき、仲間の一人が 「久太郎は法度を犯した罪でとらえられたから、もうあいつのことは 思いきったほうがいい」とヤスに伝えました。ヤスがおどろき、悲しんだのはいうまでもありません。
中秋名月の夜、ヤスが思い出の小屋に行ってみると、小屋はすっかり荒れはてていました。ヤスはそのまま山道を滝のほうへたどり、あとを追ってきた仲間たちが追いつこうとしたとき、「久太郎!、久太郎!、久太郎!」と三度恋人の名を呼んで、千尋の滝へ身を投げたのでした。
以来、この滝を「ヤスの滝」と呼ぶようになり、二人の相手を思う強い気持ちは後世に語り継がれ、この滝へくると恋が叶えられると若い男女がやってくるようになりました。
いまでも月夜には、ヤスが荘厳な風景を背景に、黒髪をすいている姿を見ることがあるそうです。