2018年04月24日
コンテンツ番号3302
環境にやさしいクリーンなまちに
(2018年4月24日)
坊沢字大野宮後地内で建設が進められていた、北秋田市クリーンリサイクルセンターエネルギー回収推進施設の竣工式が、4月24日(火)に同施設内で行われ、津谷市長のほか関係者約50人が、新施設の竣工を祝いました。
旧施設の焼却炉等の耐用年数が経過し、老朽化が進んでいたことから、整備を進めてきたもの。新施設は、1日に25トン処理できる流動床式焼却炉を2基設置しています。新しく採用された流動炉では、流動状態の熱砂から投入されたごみに熱が伝達され、ごみを乾燥してガス化、ガスの燃焼というプロセスによりごみを焼却します。これにより、炉床単位面積あたりの処理能力が大きい、局部的な高熱部や低温部が発生しない、砂が熱を蓄積するため急熱急冷を避けることができるなどの特徴が挙げられます。
また、集じん装置に超極細繊維のろ布を採用し、ばいじんを低減しているほか、一酸化炭素やダイオキシン類の発生も抑制し、排ガス基準値をクリアしています。さらに、焼却時の余熱は場内の給湯や暖房に再利用され資源環境にも配慮しています。
建物は、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造で、地上4階、地下1階。敷地面積は3万3527.08平方メートルで、建築面積は2256.90平方メートル、床面積は3820.82平方メートルとなっています。工事は3月に完工し、4月から本格稼働しています。事業費は約54億3000万円。
この日、式典に先立ち行われた開会セレモニーでは、津谷市長らがテープカットを行い、新しい施設の完成を喜び合いました。
式典では、はじめに津谷市長が「当施設は、平成2年から稼働していた焼却施設を後継する施設あり、ごみの衛生的、安定的な処理を基本とし、焼却処理に伴って発生する熱エネルギーを回収して、焼却用空気の余熱や施設内の暖房、給湯に利用することができる循環型社会の構築を目的としたエネルギー回収施設です。また、自然環境への負荷を低減させる観点からも、施設には環境に配慮した厳しい排ガスの自主管理値を設けており、高効率のろ過式集じん器はダイオキシン類等の有害物質排出を抑制を可能としている。北秋田市の美しく豊かな自然を、次世代を担う子どもたちに受け継いでいくため、今後ともごみの分別の徹底や環境問題への意識を高めながら、より一層の住みよく美しいまちづくりを進めていく」などと式辞を述べました。
続いて、工事経過が報告されたあと、工事関係者へ感謝状が贈呈されました。また、来賓の金田勝年衆議院議員代理の吉田茂事務局長が「当施設が北秋田市の美しい自然を守るために大いに役立つことを期待している」などと金田議員からのメッセージを代読したほか、北秋田地域振興局の渡辺雅人局長、北秋田市議会の黒澤芳彦議長が祝辞を述べました。
最後に、長期包括的運転管理事業により、今後20年間にわたり施設を運営する荏原環境プラント株式会社の大井敦夫代表取締役社長が「自然豊かな北秋田市の環境を守り続けるため、環境保全対策に十分に配慮し、皆さんの期待にこたえるよう、安全、安定の運営を鋭意努力していく」などと謝辞を述べました。
式典のあと、映像で施設が紹介されたほか、出席者の施設見学会が行われました。