2018年03月02日
コンテンツ番号3292
製造方法や歴史など学習の成果を報告
(2018年3月2日)
北秋田市立合川小学校(藤嶋勇人校長)の6年生の児童4人が、3月2日(金)に市役所を訪れ、津谷市長に保存食として古くから伝わる「いぶりがっこ」の作り方や歴史などについて学習した成果を報告するとともに、3年目の取り組みで完成した「三代目合川小雅香(がっこう)」を贈呈しました。
同校は、6年生の総合的な学習の一環として、「阿仁川流域の食文化の継承」をテーマに合川地区の伝統的な保存食であるいぶりがっこに焦点を当て、保存食としての歴史とその作り方、栄養などについて学習しています。30年以上いぶりがっこを作っている芳賀知子さん(桃栄)の指導で大根の栽培から体験し、今年は約200本のいぶりがっこを作り、三代目合川小雅香」として学習活動でお世話になった地域の住民や団体などに贈っています。なお、「合川小雅香」は、「合川小学校」と「いぶりがっこの雅な香り」をかけて名付けられたものです。
この日は、6年生41人を代表して村岡幸紘さん、鈴木漣さん、工藤小雪さん、桜田愛俐さんの4人が市役所を訪問し、「晩秋から初冬にかけて日本海側の秋田県は晴天の日が少なく、大根を干せなかったため、屋内で干して乾かし水分を抜く技法が生み出された。特に、秋田県は冬の気温が低く、天日干しにすると凍ってしまうので、それを防ぐためにいろりの上につるし、いぶして燻製にしてから米ぬかと塩などで漬け込むことで、いぶりがっこができたと言われている」などと市長に報告。その上で、「地域と協力して取り組む学習を下級生にも伝えていきたい」「北秋田を代表する特産品にしたい」などと述べました。
報告を受けた津谷市長は「名前から歴史まできちんと調べてくれて、立派な報告だった。留学生の子どもたちやALT(外国語指導助手)の外国人を含めて幅広くアンケートをまとめたことに感心した。何気なく食べているいぶりがっこだが、歴史的なものとか、名前の由来などを初めて教えてもらった。本当にありがとうございました」と学びの成果をたたえました。
また、佐藤昭洋教育長は「これを生かして、中学校、高校、大学と、どうやったら売れるかとか、どうやったらもっとおいしくなるかとか、研究、開発して戻ってきて、地域おこしをやってくれるとうれしい。期待している」とエールを送りました。
このあと、児童たちが「合川小がっこ」、「うめびょん!」などのキャッチコピーが書かれたオリジナルのラベルが張られたいぶりがっこを市長に贈呈しました。