2018年03月17日
コンテンツ番号3282
教育で移住定住の促進
(2018年3月17日)
国内最高水準!秋田流教育の秘密体験ツアーが、3月17日(土)から18日(日)に市内各所で行われ、首都圏から参加した6組の親子が国内最高水準の秋田流教育や北秋田の自然や文化の魅力に理解を深めました。
この体験ツアーは、田舎暮らしに関心のある首都圏在住者を対象に、北秋田市の食や自然、観光、子育て環境、働きやすさ、暮らすことなどの魅力を体験してもらうとともに、北秋田市での定住の意識を高め、移住・定住への動機付けを図ることを目的に行うものです。なお、今回の体験ツアーには、34組65人の応募があり、抽選により東京都や千葉県などから6組12人の親子が参加しました。
参加者は、大館能代空港に到着後に伊勢堂岱縄文館へ移動。縄文館を見学しながら、世界遺産登録を目指す伊勢堂岱遺跡の4つの環状列石や縄文人の暮らしについて説明を受け、北秋田市の魅力の一端に触れました。子どもたちは、縄文館前の残雪に大喜びで、雪の上を走ったり、雪玉を作って遊んでいました。
昼食後、合川小学校では、松橋久司教育次長が「合川小学校では、教育留学の児童を受け入れており、長期留学のほかに、夏休みを利用した短期チャレンジ留学も行っている。留学した児童からは『とても勉強が分りやすい』『分かりやすく説明してもらったので、少しだけ頭がよくなった』などの感想が聞かれています。秋田県の教育水準が高いことは、皆さんもご存知と思いますが、その中でも本市は県の平均を上回っている状況にある。将来、教育留学を検討する際の参考にしてもらいたい」などと一行を歓迎し、木のぬくもり溢れる教室や図書室、体育館など校内を見学しました。
また、合川学童研修センターでは「秋田流教育の秘密」として、市の概況をはじめ、子育てと教育環境の状況や教育留学事業の説明を受けたほか、子どもの頃、実際に留学を経験した地域おこし協力隊の吉田嵩之さんの体験談に耳を傾けました。吉田さんは「夏休み、冬休みの短期留学を経て、小学4年生から長期山村留学に3年間参加した。地域の方々が、とてもやさしいし、あたたかい。夏休みや大きな行事の際に両親が迎えに来たときに、地域の方々や先生たちとのふれあいがあったことで、両親は私がこちらにいることは、あまり心配していなかったと思う。自然を体験することは、秋田でない所でもできると思うが、両親も安心して子どもから離れることができて、地元を離れた子どもたちも存分に楽しめる環境を作ってきたのは、地域の方々の協力があったからだと思っている。また、留学の成果を一言でいうと、生きていく力がついたこと。主体性、自主性が強い子どもになると、どんどん能動的に動けるようになり、なんでも自分でやってみようという人間になれたと思う。これこそが、通信簿に表れない留学の成績結果だった」などと留学した当時の気持ちや経験を参加者に説明しました。
このあと「郷土料理作り体験」として、阿仁公民館できりたんぽ作りに挑戦したほか、夕食交流会では先輩移住者らと親睦を深めました。翌18日は、阿仁スキー場のコンドラに乗車して樹氷平を散策したあと、秋田内陸線に乗車して北国の雪景色を楽しみました。また、打当温泉マタギの湯ではマタギの鈴木英雄さんの「マタギ語り」を聞き、自然との共生やマタギ文化に興味を示していました。参加者は2日間で、国内最高水準の秋田流教育や子育て環境を学んだほか、北秋田の自然や文化の魅力を満喫し帰路に着きました。