2018年03月21日
コンテンツ番号3281
高速道路が大館能代空港へ直結
(2018年3月21日)
日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路(大館能代空港IC~鷹巣IC)の開通式が、3月21日(水)に大館能代空港IC付近(脇神地内)で行われ、関係者約230人が参加し開通を祝いました。
鷹巣大館道路は、日本海沿岸東北自動車道に並行し、その機能を代替する一般国道7号の自動車専用道路として平成17年度に北秋田市栄から大館市櫃崎間の延長8.3kmが事業化され、平成19年度には北秋田市脇神から北秋田市栄間の延長5.6kmを区間延伸しています。平成28年の鷹巣ICから二井田真中IC(12.2km)の開通により、北秋田市が初めて高規格幹線道路網に組み込まれました。
この度、開通を迎えたのは大館能代空港ICから鷹巣ICまでの1.7km。開通により大館能代空港に直結し、県北部の高規格幹線道路網の一役を担うことが期待されます。
この日の会場となった大館能代空港ICには、国や県、北秋田市、大館市、能代市の観光パネル展示ブースのほか、企業紹介ブースが設けられたほか、高速道路を自由に歩くことができるフリーウオークが行われました。開通式の開会に先立ち、鷹巣中・鷹巣南中学校生徒によるブラスバンド演奏、鷹巣南小学校児童による上舟木駒踊り、合川太鼓保存会による合川太鼓を披露したほか、開通を祝いバター餅まきが行われ、多くの来場者を迎え入れました。また、会場内ではきりたんぽ鍋、比内地鶏鉄板焼き、アユの塩焼き、甘酒などが振る舞われ、来場者は地元の郷土料理を堪能しました。
式典では、はじめに石井啓一国土交通大臣と佐竹敬久秋田県知事がそれぞれあいさつを述べ、石井大臣は「日本海沿岸東北自動車道は、国土軸の一部を形成する路線であり、地域間交流を促進するとともに、産業振興や雇用の拡大など地域の発展に重要な役割を担っている。本日の開通により、大館能代空港と高速道路が直結することとなり、広域周遊観光の拡大や県北地域の産業活性化を力強く後押しするものと期待をしている。引き続き日本海沿岸東北自動車道の早期全線開通を目指し事業を推進していく」などと、佐竹知事は「日沿道の延伸は、企業の立地環境が向上し、産業集積や雇用の拡大、物流の効率化などに大きく寄与するものと考えている。また、広域周遊観光ルートの充実やインバウンド観光の促進にもつながるため、今後も道路整備を加速させていく」などと述べました。
つづいて、来賓の金田勝年衆議院議員と緑川貴士衆議院議員がそれぞれ祝辞を述べたほか、地元小学生を代表して鷹巣小学校5年の津谷和奏さん、庄司昊平さん、中川心結さん、鈴木海斗さんの4人が開通にあたりメッセージを発表しました。
最後に、津谷市長が「大館能代空港開港から20周年という節目に高速道路の開通が重なったことは大きな喜びである。当市は、空路、鉄路、道路の3つの高速交通ネットワークが確立され、他にはない大きな利便性を持ち、首都圏と県北地域の物流拠点として大きな役割を担うことも可能となることから、経済の活性化や交流人口の増加などのストック効果により、地域が輝くための明るい兆しが見え始めてきた。高速道路は、ネットワークとしてつながってこそ本来の効果を発揮するものである。当市としては、地域の機運をより一層高めながら全線開通に向けた取組みを進めていく」などと、開通を喜ぶとともに全線開通に向け決意を述べました。
このあと、国や県、近隣市町村の首長や関係者などによるテープカットとくす玉開披を行いました。そのあと出席者は車を連ね、多くの来場者に見送られながら大館能代空港ICと鷹巣IC間をパレードし、開通を祝いました。