2005年12月04日
コンテンツ番号5275
鷹巣ばやし普及会定期演奏会
市内外で活動している太鼓グループ「鷹巣ばやし普及会(野呂俊二代表)」の定期演奏会『ザ・太鼓』が12月4日(日)、市文化会館で開催され、同グループや県内から駆けつけた太鼓チームの迫力のある演奏に、大入りの観衆が太鼓の醍醐味を満喫しました。
同グループは、鷹巣神社の祭典を盛り上げようと昭和58年に発足、その後、創作曲の演奏を中心に県内外のイベントなどで、22年にわたって精力的に活動を継続しています。県内には、50ほどの太鼓団体がありますが、その中でも積極的に活動しているグループとして定評があります。
演奏会は、グループの1年間の活動の締めくくりとして毎年行われているもので、平成10年に始まり、今年で8回目の開催。会員の中から、ジュニアも含め30名ほどが出演、また、大館市や秋田市など市外から4団体が応援に駆けつけ、来場者とともに太鼓の楽しさを共有したステージとなりました。
演奏会のベルが鳴りホールの照明が落ちると、メンバーが太鼓を叩きながら現れる「寄せ太鼓」でオープニング。その後、閉塞感を打ち破ろうとの思いを込めた「破(は)」やさりげない日常を表現する「わん でい(One Day)などのオリジナル曲を披露し、聴衆を太鼓の世界に引き込みました。また、小学生を中心とする鷹巣ばやしジュニアも会の鷹巣神社祭典での演奏でよく知られる「鷹巣ばやし」を披露し、大きな拍手を浴びました。
休憩時間をはさんだ後半の部では、ジャズのビートを取り入れた「Swing」で乗りの良さを表現、さらに「飛天」「檄(げき)」など5曲が演奏され、太鼓の醍醐味を披露しました。宇都宮在住の尺八演奏家・西村的龍山(にしむら てきりゅうざん)氏がゲストとして参加した曲「蒼風(そうふう)」は、西村氏の奏でる力強く、また哀調を帯びた尺八のメロディが太鼓の響きと調和するオリジナル曲。初めて聴いた皆さんも独特の世界に引き込まれていたようでした。
また、今回の演奏会には、能代市から「能代べらぼう太鼓」、秋田市から「いずみ太鼓」、横手市増田町から櫻林御鷹(おうりんみたか)太鼓、大館市から田代太鼓振興会の4つのグループが応援に駆けつけ、そぞれぞれ個性豊かな演奏を披露しました。
フィナーレは今年作曲されたという「SWING」で出演者を紹介しながら会場とも一体となって締めくくり、太鼓の楽しさと迫力があふれた演奏会となりました。