2018年02月01日
コンテンツ番号8725
新年度の主要事業などを説明
(2018年2月1日)
津谷市長記者会見(2月1日、市役所本庁舎)
津谷市長の記者会見が、2月1日(木)に市役所本庁舎で行われ、北秋田市議会3月定例会へ上程する新年度予算の主要事業や、地域おこし協力隊の採用などについて説明しました。
会見の要旨は次のとおりです。
1.北秋田市議会3月定例会について
平成30年北秋田市議会3月定例会を2月13日(火)に招集することにしました。
今定例会には、北秋田市監査委員条例の一部を改正する条例の制定をはじめとする条例案が14件、新年度予算案等が27件、今年度の補正予算案等が18件、工事請負契約の締結などの単行議案が25件の計84件を提案します。
新年度予算案については、昨年4月の市長選後はじめての当初予算編成であり、人口減少への挑戦として掲げた7つの重点事項に沿って予算計上を行っています。
また、「北秋田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく各種施策について、これまでの検証結果を踏まえつつ拡充拡大に努めるとともに、市民ファーストの推進や安心安全で快適な暮らしやすい環境の整備に向けた事業についても計上しており、予算総額を前年度比6億3311万5千円減の227億6549万7千円としたところです。
歳出の主なものは次のとおりです。
- 【新規】市役所本庁舎カウンター改修事業 986万4千円
- 【新規】結婚生活応援事業 200万円
- 福祉給付費(マル福)2億9,102万2千円※高校生まで対象を拡大
- 【新規】し尿処理施設建設事業 3億6,050万4千円
- 有害鳥獣駆除事業 1,200万4千円※昨年度予算比5倍
- 【新規】防災ラジオ購入事業 2億2,935万4千円
- 【新規】特定空家等解体撤去事業費補助金 200万円
- 【新規】キャラクターを活用したセールスプロモーション事業 2,890万6千円
そのほか、阿仁診療所特別会計に、阿仁診療所改築事業に係る経費計上したほか、水道事業会計には、新鷹巣浄水場建設事業に係る経費を計上しています。また、平成29年度一般会計補正予算については、4億8,814万8千円を減額して、総額を246億6,660万4千円としています。
歳出の主なものは次のとおりです。(一般会計補正予算)
- 土地購入費 1,795万8千円
- 施設型給付費(私立保育所) 6,048万2千円
2.地域おこし協力隊の採用について
当市では「移住定住活動」、「どぶろく製造と観光振興」、「マタギ文化継承と観光振興」、「秋田内陸線振興」の4つの活動ごとに1人の協力隊を募集していましたが、この度「秋田内陸線振興」を除く活動に従事してもらう3人を協力隊として採用することにしました。
従事する活動ごとに協力隊を紹介します。
移住定住活動には、吉田嵩之さん(24歳・滋賀県長浜市在住)を採用しました。吉田さんは、旧合川町で実施していた山村留学事業により、小学4年生から6年生までの3年間、当市に滞在したことがある方で、いつかは北秋田市に戻って活躍したいとの想いから応募されたそうです。就任後は、総合政策課や阿仁の移住定住ネットワークセンターで活動してもらうことになっています。
次に、マタギ文化継承と観光振興、どぶろく製造と観光振興には、ご夫婦で応募してもらった高橋了介さん(42歳・横浜市在住)と彩子さん(31歳)を採用しました。了介さんには、マタギに随行しながら狩猟方法やシキタリなどを学んでもらい、それを基にしたマタギ体験メニューの作成など、広くマタギの里をPRしてほしいし、彩子さんには、打当温泉マタギの湯のどぶろく工房で製造方法を学んでもらうほか、どぶろくの研究や販路拡大を目指す活動を行ってもらうことにしています。
就任された皆さまには、外部からの視点で大いに活躍してもらうとともに、北秋田をどんどん発信してほしいと考えています。
3.森吉山樹氷観賞について
※樹氷観賞のチラシはこちら
今年も森吉山の樹氷が見頃を迎えています。
当市では、森吉山の樹氷を山形県の蔵王、青森県の八甲田とともに、日本三大樹氷観光地としてPRしており、今年度も3市連携のもと、冬季観光の需要が高まっている外国人旅行客へのアピールのため、2月7日から10日までの期間で海外エージェントを招へいして、日本三大樹氷を巡るツアーを企画しているほか、2月10日には青森市で「国際樹氷サミット青森八甲田」を開催し、日本三大樹氷観賞地を国内外へPRすることとしています。
現在、森吉山阿仁スキー場では、樹氷観賞期間中(3月4日まで)は毎日樹氷案内人を配置し、樹氷教室の開催や樹氷散策コースの案内などを行いながら樹氷の希少性を伝えているほか、今シーズンからは、秋田犬「北斗」によるお出迎えなどの新しい魅力も加わっていますので、より多くの方々に冬の森吉山を楽しんでもらいたいと考えています。
4.阿仁マタギ文化を中心とした歴史文化の日本遺産申請について
当市が誇る阿仁マタギを中心とした歴史文化を、国の日本遺産事業へ申請手続き行いました。
日本遺産とは、地域に根付く世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯などを「ストーリー」として国が認定するものであり、文化版の「クールジャパン戦略」として国内外に発信し、地域の活性化を目指すものです。
国では、東京オリンピック開催の平成32年までに、訪日観光客の受け皿となるべき日本遺産100件程度を認定するとしており、この度の申請は、阿仁マタギを中心とした歴史文化をブランド化することにより、国内外に誇れる魅力ある地域づくりを目指して行うものです。