2005年12月08日
コンテンツ番号5259
市議会12月定例会始まる
平成17年度第7回北秋田市議会定例会(12月定例会)」が12月8日(木)から始まりました。第1日目となった8日は、会期を21日までの14日間と決め、岸部市長が行政報告を行った後、議案説明に入り、平成17年度一般会計補正予算案など予算案13件、北秋田市地域振興基金条例など条例制定案14件の計27件の議案が上程され、それぞれの議案について大綱質疑が行われました。(行政報告はこちら)
はじめに提案された一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ13億5935万5千円を追加し、予算の総額を238億2707万3千円とするもの。主な歳出は、市議会議員一般選挙費738万8千円、企画費387万7千円(男女共同参画拠点センター整備備品160万円を含む)、老人福祉費5128万2千円(除雪・雪下ろし補助金2424万4千円を含む)、森吉山スキー場開発対策費635万4千円、病院事業費2億9675万5千円(北秋田市上小阿仁村病院組合負担金2億3391万7千円を含む)、常備消防費1570万3千円(119番指令台購入等)、薬師山スキー場指定管理料300万円、財政調整基金3億円、地域振興基金5億円、など。
歳入は、普通交付税の確定による地方交付税1億2939万9千円、前年度繰越金3億7164万2千円、市債8億2980万円(合併特例債、減税補てん債、臨時財政対策債など)など。
この予算に対し、予算化の理由や財源の根拠などについて大綱質疑が出され、市長、各担当部長らがそれぞれ答弁しました。主な質問と答弁は次のとおりです。
【質問】地方交付税は、当初予算より増えているがその理由は何か。
<答弁:安部企画部長>トータルでは98億見込んだ。普通交付税については92億円が確定、そのほか、現在特別交付税の精査を行っているが、およそ11億3800万ほどになる見込み。
【質問】薬師山スキー場の指定管理料に300万円が計上されている。旧鷹巣町では、いくら持ち出しがあったのか。
<答弁:岸部市長>委託費は平成15年度で440万円、16年度が445万円だった。およそ140万円ほどのコスト減となっている。
【質問】教育費で賃金が減額になっているが、なぜ今の時期なのか。
<答弁:佐藤教育次長>高等学校費において就職支援職員を任用できず、また臨時栄養職員が中途退任したこと、また文化会館等の臨時職員が中途退職したことなどが理由。
【質問】 一般選挙費の補正の理由は何か。
<答弁:照内総務課長>立候補者の予定数を精査の上50人から55人とした。5人増えたことにより、ポスター掲示版も64区画と大きくなる。設置場所は全市で373箇所だが、選挙公営の費用も比例して増えることによることなどが理由。
【質問】森吉山スキー場開発対策費(駐車場除雪費、ゴンドラ運行補助金)は、赤字が膨らんだ場合、さらに補てんするのか。
<答弁:岸部市長>今回の補正額を上限と考えている。
【質問】消防無線が予算措置されているが、なぜ年度途中での補正となったのか。
<答弁:消防長>消防本部と阿仁分署との通信状態が不良。故障するまえに更新する必要があるため。
【質問】鷹巣地区の実森会館は最近リフォームされたようだが、修繕費はどこから支出したのか。また、この後の管理は町内ですることになるのか。
<答弁:久留島総務部長>修繕は、間仕切りを取り払い、集会施設として利用しやすくするようにしたもの。費用は財産管理費から支出。町内会長連絡会と協議の上、態勢が整ったため執行した。
<岸部市長>利用形態は「集会施設」として供用するもの。
【質問】入湯税滞納繰越分の収納が100%見込まれている。見通しが立っているのか。
<答弁:総務部長>打当温泉、クウィンス森吉、せせらぎ温泉、あゆっこなどの入湯税で、すでに納入済。合併時に納入が遅れたことが理由。
【質問】塵芥処理費の増額の理由は。
<答弁:奈良市民生活部長>鷹巣地区の埋立地や森吉地区のごみ収集車などの燃料代。軽油の値上がりが理由。
【質問】ごみ収集は鷹巣地区が完全民間委託、合川・森吉地区が直営による収集、阿仁が一部委託と地区ごとに異なっている。今後の収集方式はどなるのか。
<答弁:岸部市長>指定管理制度も含めて検討したい。
【質問】児童福祉寄付金(鷹巣中央小学校創立130周年記念事業実行委員会からの寄付)は、指定寄付か。指定寄付だとすれば、相当分を児童館の備品購入に充てる必要があるのでは。
<答弁:近藤福祉事務所長、長谷川財政課長>指定寄付。備品は当初予算で計上済み。
【質問】男女共同参画拠点センターの備品が計上されているが、センターの設置場所などは決まっているのか。
<答弁:安部企画部長>県の方針もあり、設置を検討しているが、場所は未定。交流センターも候補の一つとして考えられる。
【質問】歳入で文化会館自主公演入場料が減額になっている理由はなぜか。職員の退職との関係があるのか。
<答弁:佐藤教育次長>公演で、入場料に割引設定をしたことによるもの。その割引分。
一般会計補正予算の後、平成17年度北秋田市国民健康保険特別会計補正予算、老人保健特別会計補正予算など予算案12件、条例制定案14件についてそれぞれ提案説明と大綱質疑が行われました。このうち、「北秋田市地域振興基金条例」の制定については、基金の取り崩しや運用益などについて質問がありましたが、「基金の設置目的は、10年後の地方交付税激減措置の緩和措置。できれば取り崩しはしたくないが、財政事情によるだろう」「「現在の金利が0.01%程度と低金利のため、年間でも5万円程度。そのまま積み立てることになる」(安部企画部長)と答弁、設置の目的と運用について理解を求めました。
このあと、「介護保険の改善を求める陳情書」など7件の陳情が上程され、各議案ともそれぞれの委員会に付託され、第1日目の本会議を終えました。
なお議会の冒頭、今年9月に起こった市職員の不祥事について岸部市長が陳謝、また久留島総務部長が処分の内容などについて報告しました。