2005年11月23日
コンテンツ番号5142
第15回鷹巣祇園太鼓審査会
結成20年目の節目を迎えた鷹巣地区の太鼓グループ「鷹巣祇園太鼓振興会(今立明会長)」による「第15回鷹巣祇園太鼓審査会」が11月23日(水)、市文化会館で開かれ、会員らが腕前を競い合いました。
鷹巣祇園太鼓振興会は昭和60年、旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が九州・小倉に伝わる「祇園太鼓」に取り組んだのが始まり。その後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けながら、現在に至っています。これまで育った会員は1500人以上。この日も小学生を中心に150名以上が審査会に臨みました。
はじめに今立会長が、「当初は陽清学園や竜森小学校で指導を行なったが、その後旧鷹巣町の太鼓の里づくり構想によって各小学校に配備された太鼓を活用する形ですべて小学校でも指導が行われるようになった。そのほか、綴子下町婦人会、ふるさと太鼓なども現在では演奏スタイルが変わっているが、もともとは振興会の指導で始まったもの。会の活動も30年が一つの目標だが、これからも太鼓のまちづくりに向けて活動を継続したい」などと20年の歩みを振り返りながらあいさつ。
また、来賓として三澤仁北秋田市教育長が「祇園太鼓の子どもたちは、しっかりと目標を持って練習してきた。目標を持って活動することは、長い人生をしっかり生きて行ける力があるということ。これからも継続して活動を」とあいさつ、この後、個人の部から審査が始まりました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラ(摺り鉦)と呼ばれるリズム楽器に合わせて打つのが基本。左手を逆手に使うことなどからリズムに合わせて調子よく打つためには訓練が必要で、太鼓の中でも難しい演奏法といわれています。
動画で紹介
審査のポイントはばちさばき、力強さ、リズム感、チームワークなど。個人の部では7小学校区※から14組、団体の部には西小学校区、鷹巣小学校区など7つの小学校区が参加、満場の観衆の前でこの日に合わせて練習を重ねた成果を発表しました。(※小学生を中心とし、未就学児、中高生なども含めた構成単位)
また、特別出演団体として合川地区にある心身障害者福祉施設「合川新生園」の園生らによるチームも東京都などから訪れた家族らの前で演奏を披露し、拍手を浴びていました。
審査会の締めくくりとして参加者全員による合同演奏などが行われフィナーレを飾った後、講評と審査結果の発表が行われました。審査委員長の佐藤慶一市産業部商工観光課長は、「演奏を聴いて鳥肌が立った。100人打ちには魂を揺さぶられるようだった。どの出演者も甲乙つけがたく、紙一重。鷹巣の太鼓活動についても、今後も支援してまいりたい」と講評、また今立明会長から入賞者に表彰状などが手渡されました。
審査結果は次のとおり(敬称略)。
個人の部
最優秀賞 綴子小学校区 清水悠功・高橋晃平
優秀賞 西小学校区 津谷もも子・出口千壽
特別賞(小倉祇園太鼓藤江龍夫賞) 鷹巣小学校区 藤田智紘
団体の部
最優秀賞 綴子小学校区
ばちさばき賞 中央小学校区
リズム感賞 鷹巣南小学校区
力強さ賞 鷹巣西小学校区
礼儀作法賞 竜森小学校区
チームワーク賞 鷹巣小学校区
じゃんがらとの調和賞 東小学校区
その他
がんばったで賞 合川新生園